中学英語勉強法まとめ完全版
中学英語の勉強方法や、定期テスト・高校入試への対策等について解説しています。 英語の成績がなかなか伸びない、テスト前にどう勉強したらいいかわからない、という悩みを持っている方はぜひご覧ください。
内容別の英語勉強法まとめ
英単語
○英単語学習のポイント
・つづりは書いて覚える
・発音も一緒に覚える
まず英語を理解するために最も必要な要素は「単語力」です。
単語の意味が分かっていれば、単語問題はもちろん、文法問題や長文問題を解くのが非常に楽になります。
特に長文問題は単語の意味を拾っていくだけで、どんなストーリーなのかがある程度わかるようになります。
■単語の学習方法
これは昔からよく使われる勉強方法ですが、まずは新しい単語帳を用意しましょう。
単語帳とは、たくさんの真っ白な小さなカードをリングで一束にまとめたものです。
単語帳は文房具屋さんや100円ショップで販売されています。
教科書や問題集で新しい単語が出てきたら、すぐに単語帳に書き写します。
単語帳の表に日本語、裏に英単語を書きます。逆でももちろん構いません。
英単語の隣には、発音記号を一緒に書いておいても良いですね。
また、英単語の問題には1つの単語だけではなく、熟語が出題されることがあります。
熟語も英単語と同じように、単語帳に書き写しておきましょう。
そして単語帳に書かれた日本語を見て、英単語を言い当てます。この時は実際に口に出して発音しましょう。英語は言葉ですので、口に出すことで自然に身についていきます。
一通り英単語を言い終えたら、次は逆から単語帳をめくります。英単語を見て、意味を答えられるようにします。この時も、英単語を口に出して発音してみましょう。
慣れてくると、次に出てくる単語が何なのかがわかってしまうことがあります。
そんなときには単語帳のリングを外し、順番を入れ替えてもう一度練習します。
順番を入れ替えても全問正解できるようになれば、単語力が身に付いたと言えるでしょう。
単語は数多く出てきますので、一気に全部を覚えようとするのはなかなか難しいものです。
少しずつで良いので、毎日単語帳を活用して覚えていきましょう。
■つづりを覚える
単語を覚えたら、次はつづりを正しく書けるか確認します。
せっかく単語が頭に思い浮かんでいても、テストでは紙に書かなくてはなりません。
つづりが一文字でも間違えていると、バツを付けられてしまいます。
テストは基本的に紙に書いて回答するので、つづりを覚えるときも紙に書いて練習します。
単語帳に書いた英単語を見て、1単語につき10回程度、ノートや紙に書いていきます。
この時に大事なのは、つづりをあいまいに覚えた状態で練習しないことです。
最初に間違えたつづりを覚えてしまうとそれが癖になってしまい、正しいつづりをなかなか覚えられなくなることがあります。
10単語程度練習したら、単語帳に書いた日本語を見て英単語を書けるかどうか試していきます。
分からない単語があったら、適当に書こうとせずに飛ばしてください。
飛ばした単語は「付箋(ふせん)」を貼る等して、後でチェックできるようにしておきます。
書いた英単語が正解かどうか採点し、間違えた単語、答えられなかった単語はもう一度紙に何度も書いて練習します。これを繰り返し、単語を覚えていきます。
「英単語の勉強法」の詳細はコチラ
英文法
○英文法学習のポイント
・一つの文を色々な文法に書き換える
・問題集を活用する
中学英語では、次々と新しい英文法が登場します。
最初は戸惑うかもしれませんが、基本を理解していれば実はそれほど難しくないのです。
英文の基本は、「主語+動詞+その他」で成り立っています。まずはこのことをしっかり頭に入れておきます。
それが疑問文になると「動詞+主語+その他」に変わったり、否定文ならnotやdon’tなどを挟むといったアレンジを加えます。
新しく学習する文法には、この基本の形に助動詞が追加されたり動詞にsやed、ingが付いたりしているだけのものも多いので、「全く新しい文法を覚えなければならない」ということはあまり無いのです。
三年間で学習したすべての文法を復習するには、まず単純な文(I play tennis.等)を一つ用意します。それを色々な文法に当てはめて書き換える練習をします。
過去形の文なら「私はテニスをした」、現在進行形の文なら「私はテニスをしている」、助動詞を使った文なら「私はテニスをしなければならない」等です。
文法ごとに全く違う例文を用意すると、わからない単語や熟語が出てきた場合にそちらに気を取られてしまい、文法も学習に集中しにくくなることがあります。
基本文を一つに絞っておくことで、文法が理解しやすくなります。
そして、文法問題に強くなるにはやはり問題をたくさん解いてみることです。
問題集を活用するときは、直接問題集に書き込んでしまうと再利用できなくなってしまうので、できるだけ回答はノートに書くようにしてください。
「英文法の勉強法」の詳細はコチラ
リスニング
○リスニング学習のポイント
・普段から英語を聞いてみる
・インターネットを活用する
中学英語では、単語や文法に比べてリスニングを練習する機会はそれほど多くないかもしれません。
そのため、リスニング問題が苦手だという人も割と多いのではないでしょうか。
リスニングは、普段から英語を聞きなれていないとなかなか難しいものです。
しかし、中学英語のリスニング問題では「重要なキーワードは強調して話す」特徴があります。
リスニング問題は全ての会話を理解しようとはせず、はっきりと聞こえた単語だけを拾っていきましょう。否定文であれば、「don’t」や「not」を強調して読み上げられたり、疑問文であれば回答が「Yes」なのか「No」なのかが大事なポイントになってきたりします。
また、単語や文の発音はインターネットの翻訳サイト等でも簡単に確認することができます。スマートフォンやパソコンを持っている場合は積極的に活用し、普段から英文を聞く練習をしてみましょう。
「リスニングの勉強法」の詳細はコチラ
長文
○長文問題のポイント
・他の設問からヒントを探す
・必ず回答を埋める
長文問題は、たくさんの英文が並んでいるため、一目見ただけで苦手意識を持ってしまうかもしれません。
長文問題の解き方のコツは、長文を読み始める前に設問を先に見ることです。
これは英語の長文問題だけではなく、国語の問題でも同じことが言えます。
どんな設問があるのかを先に頭に入れておけば、長文を読むときにポイントとなる箇所を見つけやすくなります。
逆に言うと、設問と関係なさそうな箇所についてはきっちり読み解けなくても問題ないのです。
もしわからない単語が文に含まれていたとしても、その前後の文を見てなんとなく想像することができる場合もあります。
特に和訳問題の場合はわからない単語があっても、必ず回答を書くようにしてください。少し間違っていても、部分的に点数をもらえる可能性があります。
また、長文問題でよく出題されるのは、「itは何を指すか」という問題です。
「it」は「それ」という意味ですので、直前に出てきた文の中に答えがある場合がほとんどですので、ふさわしい単語を探して回答してください。
長文問題の中に文法問題が出てきた場合、他の設問の中に同じ文法を使った問題が出ていないかヒントを探すのも、一つのコツです。
「長文読解問題の勉強法と解き方のコツ」の詳細はコチラ
状況別の英語勉強法まとめ
「英語はどうしても苦手意識があって・・・」「テスト前にはどう勉強すればいいのかわからない」など、状況に応じて勉強法は変わってくる場合があります。
状況別の勉強方法について解説しますので、参考にしてみてください。
苦手を克服するには
○苦手克服のポイント
・英語をコミュニケーションツールの一つとして気楽に考える
母国語が日本語である皆さんにとって、「英語を身に付けることは難しい」と最初は思うでしょう。
中学生の段階では、「さぁ、英語の勉強のしよう」と机に向かって教科書やノートを広げ自分を奮い立たせないと、なかなかやる気が起きないと思います。
しかし、現在では教科書やノートを広げなくても、英語に触れる機会はたくさんあります。音楽や映画が好きな人なら洋楽や洋画を楽しんだり、SNSを利用する人なら色々な国の人の投稿やコメントを気軽に見ることができます。
「この洋楽の歌詞は何を言っているのかな?」「このSNSのコメントはどういう意味だろう?」等、ちょっとしたことから英語を学び始め、英語が好きになった人はたくさんいます。
テレビ番組等で、外国人が「日本のアニメや漫画が好きで、日本語を覚えるようになりました」と言っているところを目にしたことはありませんか?
外国語を勉強するようになったきっかけは「好きなことをもっと楽しめるように」といった単純な理由なのです。
英語をあまり堅苦しい勉強だと思わず、「もっといろんな映画を見たい、音楽を聴きたい、SNSを楽しみたい」というくらいの気持ちで触れ合うことで、苦手意識が次第になくなっていくかもしれません。
「苦手を克服するには」の詳細はコチラ
基礎を固める
○基礎固めのポイント
・新しい文法でつまづいたら基礎を思い出す
中学では英語を3年間学習しますが、たくさんの文法が登場し、混乱してくる場合もあると思います。
そう感じる理由の一つは、「基礎が固まっていないから」かもしれません。
中学英語は、最初に学習した「基礎」の上にどんどん新しい文法が積み上げられていきます。
この基礎が固まっていないと、いくら積み上げたところでいずれは崩れてしまいます。
英語の「基礎」とは何でしょうか。強いて言うと「中学で学習する英語のすべてが基礎」です。だから、新たな文法の学習でつまづいてしまったら一度中学一年生の最初に習った単元に戻ってみましょう。
今見返すと、最初に習った単元は簡単すぎると感じるかもしれません。そんな単元は飛ばして良いので、「これは何だったかな?」と思った単元だけをもう一度見直してみてください。
その単元は一度学習しているはずなので、初めて学習した時に比べたら理解はしやすいはずです。「なんだ、こんな簡単なことだったのか」と気づくかもしれません。
そこを学習しなおすことで確実に基礎が固まっていきます。
「忘れていることがあれば過去に戻る」を繰り返し、苦手な単元をなくしていきましょう。
「基礎を固める」について学ぶ
高校受験に向けて
○高校受験のポイント
・三年間の文法を復習できる問題集を活用する
・過去問を解いてみる
中学三年生になるといよいよ高校受験に向けた勉強が始まります。
高校受験で出題される問題は原則、学校で学習した内容に限られ、特別難しい問題が出てくるわけではありません。
まずは、中学三年間で登場した単語を復習しましょう。
特に熟語は長文問題でも出題されやすいので、単語と一緒に覚えておく必要があります。
単語帳を作っている場合はそれを活用すれば充分です。
単語帳を作っていない場合、一から作り始めるのは大変ですので、市販の単語学習教材等を活用しましょう。
文法問題に関しては、三年間の復習ができるような問題集を活用しましょう。
もちろん一年生の時や二年生の時に使った問題集を利用するのも良いですが、すべてを復習するのは時間がかかってしまい、途中で投げ出してしまう可能性もあります。
自分の弱点を発見するために、まずは三年間のまとめの問題を解いて、わからないところや忘れているところがあればその単元に戻って確認するやり方が良いでしょう。
また、必ず過去問題を解いてみましょう。高校入試の過去問題はインターネットに掲載されており、無料で見ることができます。
私立の場合、高校によって問題が異なりますので、自分が受験する高校がどんな問題を出してくるのかをしっかり把握しておきましょう。
過去問題を解いたら答え合わせをし、間違えた箇所と、正解したけれどあまり自信がなかった箇所を見直します。
間違えた箇所は問題集等を確認して復習し、一通りできたら更に以前の過去問題を解いてみましょう。
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定期テストに向けて
○定期テストのポイント
・回答を見直す
・友達と点数を競う
学校の定期テストは、出題範囲が指定されています。
教科書に掲載されていた文章を抜粋して、単語の意味や文の和訳、熟語の穴埋め、文法問題が出題されたり、問題集から出題されたりすることもあります。
一番良いのは、教科書に掲載された日本語・英文を丸暗記することです。
日本語でのストーリーを覚え、英文を口頭で言えるようにします。
しかし、丸暗記するのは少しハードルが高いかもしれませんので、ポイントとなる文を絞って覚えましょう。
ポイントとなる文とは、熟語が含まれる文、新しい文法が含まれる文です。
新しい文法については他の設問でも出てくるかもしれないので、ヒントを探せるかもしれません。しかし熟語問題はそこでしか出題されない可能性が高いので、きっちり暗記しておく必要があります。
そして、定期テストや入試でも、必ず回答を見直しすることを忘れないでください。
和訳問題では漢字の書き間違いがあると減点されるかもしれませんので、わからない漢字は平仮名で書きましょう。
英単語や英文ではつづりの間違いがないか、三単現のsや過去形のedを付け忘れていないか、文の先頭を大文字にし忘れていないか、疑問文でクエスチョンマークを付け忘れていないか、等細かくチェックしましょう。
また、友達と点数を競ってみるのも良い効果があります。
もちろん相手もやる気を出してくれるかが大事ですが、良いライバルを見つけることでお互いに自分を磨いていくことができます。
定期テストであれば、もし負けてしまってもまた次がありますので、普段の授業に臨む姿勢やテスト勉強への意欲も変わってくるかもしれません。
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