英文法の勉強法 | 中学英語勉強法まとめ完全版

中学英語で学習する英文法の勉強方法について解説しています。
定期テスト対策や受験勉強対策にお役立てください。

英文法の勉強法_中学英語勉強法まとめ完全版

文法の学習方法

文法の学習方法
文法という言葉は、国語(日本語)の勉強でも聞いたことがあると思います。
「主語」や「述語」、「動詞」や「名詞」、「否定文」や「疑問文」など、文を作る要素や文の組み立てのルール等のことを、文法と言います。

日本語が母国語である私たちにとっては、日常会話で文法を意識することはほとんどありません。
生まれた時から日本語を耳にし、目にする文字は日本語という環境では、意識しなくても文法が身についているのです。

英語の場合も、周りがすべて英語という環境であれば英語力が手っ取り早く身に付くでしょう。しかし、中学に入学して英語を勉強するからといって、そのような環境に突然切り替えることは、普通はできませんよね。
ほとんどの人は、他の科目の授業と同じように、「席に座り先生の説明を聞いて学習する」というスタイルで勉強することになります。

それではなぜ中学英語では文法を中心に学習するのでしょうか。
数学の授業を思い出してください。ある数値を求めるために公式を覚えておかないといけないということがありますよね。
英語も同じで、「主語が先頭に来て、次は動詞」のような公式(文法)があります。文法を覚えておくことによって、単語が変わっても大抵の場合は応用することができるのです。

人によっては、「英語を身に付けるのに文法を覚える必要なんてないよ」という人もいるでしょう。確かにそれも一理あるのですが、あくまで「学校で座学で勉強する」という人たちにとっては、文法の学習は英語上達のための効率的な方法だと言えます。

語順を理解する

語順を理解する
英語を学習する際にまずしっかり覚えてほしいことは「語順」です。
日本語と英語の文法上の大きな違いは、語順です。

例えば「タカシは英語を勉強します」という文があるとします。これを英語にすると、「タカシは勉強します英語を」という語順になります。
文法的に説明すると、日本語では「主語+目的語+述語(動詞)」ですが、英語では「主語→述語(動詞)→目的語」という語順です。

このように語順が違うことによって、初めて英語を勉強する人は戸惑ってしまいます。
今までの常識がくつがえされた、という感じですね。
母国語が日本語である人が日本語を話す時に、いちいち「最初は主語で次は目的語で」なんて意識をすることはありません。それは当たり前のこととして日本語を使っているのです。

もちろん英語も慣れてくると、「主語の次は動詞で・・・」と考えることなくスラスラと言葉が浮かんでくるようになりますが、慣れるまでは語順をしっかりと意識してください。

ベースとなる文を持っておく

ベースとなる文を持っておく

中学英語では新たな文法がどんどん登場しますが、どんな文法にも対応できる「ベースの文」を自分の中で持っておいてください。

例えば「あなたは英語を学びます」という文をベースとして持っておきます。
英語にすると「You learn English.」ですね。
これを色々な文法に当てはめていく練習をします。

学校の授業では、新しい文法が出てくると同時に新しい単語も次々と登場します。
すると単語と文法の両方を同時に覚えなくてはならないため、大変になります。
文法を覚えるときは新しい単語のことは一旦忘れて、自分で決めたベースの文を新しい文法に当てはめてみてください。

色々な文法に当てはめると、次のようになります。

【基本】

<肯定文> You learn English. あなたは英語を学びます。
<否定文> You don’t learn English. あなたは英語を学びません。
<疑問文> Do you learn English? Yes, I do./No, I don’t. あなたは英語を学びますか? はい、学びます。/いいえ、学びません。

【三人称単数形】

<肯定文> He learns English. 彼は英語を学びます。
<否定文> He doesn’t learn English. 彼は英語を学びません。
<疑問文> Does he learn English? Yes, he does./No, he doesn’t. 彼は英語を学びますか? はい、学びます。/いいえ、学びません。

【現在進行形】

<肯定文> You are learning English. あなたは英語を学んでいます。
<否定文> You are not learning English. あなたは英語を学んでいません。
<疑問文> Are you learning English? Yes, I am./No, I am not. あなたは英語を学んでいますか? はい、学んでいます。/いいえ、学んでいません。

【過去形】

<肯定文> You learned English. あなたは英語を学びました。
<否定文> You didn’t learn English. あなたは英語を学びませんでした。
<疑問文> Did you learn English? Yes, I did./No, I didn’t. あなたは英語を学びましたか? はい、学びました。/いいえ、学びませんでした。

【過去進行形】

<肯定文> You were learning English. あなたは英語を学んでいました。
<否定文> I weren’t learning English. あなたは英語を学んでいませんでした。
<疑問文> Were you learning English? Yes, I was./No, I wasn’t. あなたは英語を学んでいましたか? はい、学んでいました。/いいえ、学んでいませんでした。

【受動態(現在形)】

※少しぎこちない文ですが、文法の学習として理解してください。
<肯定文> English is learned by you. 英語はあなたによって学ばれます。
<否定文> English is not learned by you. 英語はあなたによって学ばれません。
<疑問文> Is English learned by you? Yes, it is./No, it isn’t. 英語はあなたによって学ばれますか? はい、学ばれます。/いいえ、学ばれません。

【受動態(過去形)】

※少しぎこちない文ですが、文法の学習として理解してください。
<肯定文> English was learned by you. 英語はあなたによって学ばれました。
<否定文> English was not learned by you. 英語はあなたによって学ばれませんでした。
<疑問文> Was English learned by you? Yes, it was./No, it wasn’t. 英語はあなたによって学ばれましたか? はい、学ばれました。/いいえ、学ばれませんでした。

【疑問詞】

<何> What do you learn? あなたは何を学びますか?
<いつ> When do you learn English? あなたはいつ英語を学びますか?
<どこ> Where do you learn English? あなたはどこで英語を学びますか?
<なぜ> Why do you learn English? あなたはなぜ英語を学ぶのですか?
<どうやって> How do you learn English? あなたはどうやって英語を学びますか?
<誰> Who learns English? 誰が英語を学びますか?
<どちら・どれ> Which do you learn, English or Spanish? 英語かスペイン語、あなたはどちらを学びますか?

【助動詞】

●~できる
<肯定文> You can learn English. あなたは英語を勉強することができます。
<否定文> You can’t learn English. あなたは英語を勉強することができません。
<疑問文> Can you learn English? Yes, I can./No, I can’t. あなたは英語を勉強することができますか? はい、できます。/いいえ、できません。

●~しなければならない
<肯定文> You must learn English. あなたは英語を勉強しなければなりません。
<否定文> You don’t have to learn English. あなたは英語を勉強する必要はありません。
<疑問文> Must you learn English? Yes, I must./No, I don’t have to. 
または Do you have to learn English? Yes, I do./No, I don’t.
あなたは英語を勉強しなければなりませんか? はい、しなければなりません。/いいえ、する必要はありません。

●~するべきだ
<肯定文> You should learn English. あなたは英語を勉強するべきです。
<否定文> You should not learn English. あなたは英語を勉強するべきではありません。
<疑問文> Should I learn English? Yes, you should./No, you should not. 私は英語を勉強するべきですか? はい、するべきです。/いいえ、するべきではありません。

●~でしょう、~するつもりだ
<肯定文> You will learn English. あなたは英語を勉強するでしょう。
<否定文> You won’t learn English. あなたは英語を勉強しないでしょう。
<疑問文> Will you learn English? Yes, I will./No, I won’t. あなたは英語を勉強するつもりですか? はい、するつもりです。/いいえ、しないつもりです。

●~してもよい
<肯定文> You may learn English. あなたは英語を勉強してもかまいません。
<否定文> You may not learn English. あなたは英語を勉強してはいけません。
<疑問文> May I learn English? Yes, you may./No, you may not. 私は英語を勉強してもよいですか? はい、かまいません。/いいえ、してはいけません。

【現在完了形】

●完了
<肯定文> You have learned English just now. あなたはちょうど今英語を学んだところです。
<否定文> You haven’t learned English yet. あなたはまだ英語を学んでいません。
<疑問文> Have you learned English yet? Yes, I have./No, I haven’t. あなたはもう英語を学びましたか? はい、学びました。/いいえ、まだです。

●継続
<肯定文> You have learned English for three years. あなたは三年間英語を学んでいます。
<否定文> You haven’t learned English for three years. あなたは三年間英語を学んでいません。
<疑問文> Have you learned English for three years? Yes, I have./No, I haven’t. あなたは三年間英語を学んでいますか? はい、学んでいます。/いいえ、学んでいません。

●経験
<肯定文> You have learned English once. あなたは一度英語を学んだことがあります。
<否定文> You have never learned English. あなたは一度も英語を学んだことがありません。
<疑問文> Have you ever learned English? Yes, I have./No, I haven’t. あなたは今までに英語を学んだことがありますか? はい、あります。/いいえ、ありません。

もちろんこれ以外の文法も登場しますし、ベースの文に当てはめることができない(不自然な文になってしまう等)ケースもあります。
その場合は都度例文を覚えていきましょう。

問題をたくさん解いてみる

問題をたくさん解いてみる
上で書いたように、ベースとなる文を一つ持っておくと文法の学習は楽になりますが、一つの文を覚えただけで問題をすべて解けるわけではありません。

文法には例外もあり、単語によって特別な変化をするケースもあります。
例えば上で挙げた例文の「learn(学ぶ)」が「teach(教える)」に変わった場合はどうなるでしょうか。

過去形の文を作るには動詞に「ed」や「d」を付ければ良いのですが、teachは不規則変化の動詞なので過去形は「taught」にしなければなりません。

このように例外パターンも覚えておかなくてはなりませんし、例外パターンほどテストに出題されやすいのです。
学校で使っている問題集や、市販のテキストを活用してどんどん問題を解いてみましょう。

中学英語で学習する文法の数は大変多いので、いかに効率よく覚えるかがポイントになります。
まずは基本パターンを確実に覚えてから、例外パターンに慣れる練習をしていきましょう。
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