定期テストに向けて | 中学英語勉強法まとめ完全版

中学英語の定期テスト対策・勉強方法についてまとめています。
定期テストの結果は高校受験にも影響しますので、早いうちから対策しておきましょう。

定期テストに向けて_中学英語勉強法まとめ完全版

定期テストの勉強はいつから?

定期テストの勉強はいつから?
定期テストの日程は地域・学校によって異なりますが、おおよそは以下の通りです。

【1学期】
・中間テスト・・・5月中旬~下旬
・期末テスト・・・6月下旬~7月上旬

【2学期】
・中間テスト・・・10月上旬~中旬
・期末テスト・・・11月下旬~12月上旬

【3学期】
・学年末テスト・・・2月中旬~下旬

定期テストの勉強を始めるタイミングですが、日常的にどれくらい復習しているかによって、必要な勉強量(勉強日数)は変わってきます。

復習はしていないけれど、習ったことはすべて頭に入っているという人なら話は変わりますが、そうでなければテスト勉強は必ずする必要があります。
全く復習していない場合は、テストの2週間くらい前からは勉強していきましょう。

もし日ごろからコツコツ復習しているのであれば、定期テストの直前になって猛勉強する必要はありません。
しかし、毎日何かを少しずつ続けるという地道な作業は、実は難しいのです。
クラブに入っている場合は部活動があったり、習い事に通っている人もいると思います。

例えば月曜日と木曜日を復習の日にしたり、お風呂に入る前の20分は単語を覚える時間にしたり、無理のないように自分でスケジュールを決めてみましょう。

習ったことを毎日あるいはすべて復習できなくても構いません。
復習できなかった分は、それこそ定期テストの2週間くらい前からまとめて勉強すれば良いのです。

定期テストの成績は高校受験にも影響する

定期テストの成績は高校受験にも影響する
まだ中学一年生であれば、高校受験のことを考えることはあまりないかもしれません。

しかし、早いうちから知っておいたほうがよいのは、公立高校を受験する場合は学校の通知表の評価が「内申点」として合否に影響するということです。
通知表の評価には定期テストの得点や、提出物の有無、授業中の態度なども評価に含まれます。

ただし、内申点には中学一年生の成績は含まなかったり、中学三年間すべての成績を含んだり、都道府県によって様々です。
もし自分が住んでいる地域が中学一年生の成績を含まなかったとしても、英語は中学一年生で学ぶ基礎をしっかり理解しておかないと、二年生・三年生で学習する内容についていくのが難しくなります。

そのため、中学一年生の一学期からしっかり定期テストに備えて勉強してください。
一年生で学習する英語は易しいので、今のうちに高得点を取っておきましょう。

既に二年生・三年生の場合でも、今から勉強を始めても決して遅くはありません。
授業についていくのが難しいと感じたら、基礎に戻ってみましょう。
基礎が分かれば他の内容もスラスラと頭に入ってくるようになります。
中学英語の基礎については、別のページで紹介していますので参考にしてみてください。

定期テストの勉強方法

定期テストの勉強方法
定期テストでは、主に教科書、問題集、配布プリント等から問題が出題されます。
基本的にはそれらの教材に載っている内容しか出題されませんので、テスト範囲になっている部分さえしっかり勉強しておけば高得点を取ることができます。

それでは、それぞれの教材でどのように勉強していけばよいのかを説明していきます。

教科書の内容をマスターする

日ごろの授業では、教科書の内容を中心に学習していると思います。
教科書の内容には、新しい単語・熟語、文法、構文などすべての重要な要素が含まれているため、教科書の内容を完璧にしておけば高得点につながります。

教科書の内容をマスターするというのは、つまり英文を丸暗記することです。
暗記の方法は、以下の手順を試してみてください。

1. 1ページずつ日本語訳(ストーリー)を覚える
2. 覚えた日本語訳を一文ずつ英語で読み上げる
3. 英文をノートに書く

完璧に暗記しておけば、和訳・穴埋め・並べ替え・英訳のすべての問題に対応できます。
具体的な暗記手順は次に説明していきます。

1. 1ページずつ日本語訳(ストーリー)を覚える
まずは1ページずつ、教科書にどんな内容の話が書かれているのか日本語訳を読んでいきましょう。

授業では一文ずつ和訳することや文法の説明に時間を使うので、全体的にどんなストーリーだったのか理解しないまま次のページへ進んでしまいがちです。
改めて和訳を読み返して、ストーリーを頭に入れてください。

ストーリーの覚え方のコツは、単に言葉で覚えるのではなく、自分が話し手(主人公)になったつもりでその風景や場面を思い浮かべることです。
覚えたら、和訳を暗唱してみましょう。

2. 覚えた日本語訳を一文ずつ英語で読み上げる
まずは一文ずつ、覚えた和訳を声に出して読み上げそれを英文に直して読み上げてみましょう。
この時点ではまだ英文を書けなくてもOKですので、読み上げられるかを練習します。

いきなり完璧な英文を読み上げるのは難しいという場合は、英文の骨格(主語の次は動詞)を意識しながら少しずつ文を作っていきます。

例えば「ナンシーは先週の日曜日に、友達と一緒に図書館を訪れました」という和訳があるとします。
主語は「ナンシーは」、動詞は「訪れました」なので、「Nancy visited」から始まります。
「訪れました」と言われると、次は「どこを訪れたのか」を知りたいですよね。
だから「Nancy visited」の次は「the library」を持ってきます。

「どこ」がわかれば次は「いつ」なのかが気になりますので、次は「last Sunday」をくっつけます。
そして残りの「with her friends」を最後に持ってきます。
全部繋げると「Nancy visited the library last Sunday with her friends.」という文が完成します。

「with her friends」のように複数の単語がつながって「友達と一緒に」という一つの意味を作っている熟語は、「with」「her」「friends」と一語一語覚えるのではなく、「with her friends」とひと固まりで覚えてください。

繰り返し読み上げていくうちに、文の骨格も語順も意識せずにスラスラと言えるようになってきます。

3. 英文をノートに書く
覚えた英文をノートに書きます。
英文を書けるということは和訳もちゃんとわかっているはずなので、和訳をわざわざノートに書く必要はありません。大切なのは英文を書くことです。

定期テストは筆記試験なので、「きちんと書けること」が重要です。
単語を正しいつづりで書けるか、文の先頭や人名、Sundayなどの曜日の先頭をちゃんと大文字にしているか、疑問文ではクエスチョンマークをちゃんと付けているか、一つ一つの英文をしっかりチェックしながら書いていきましょう。

書いた英文は教科書と見比べて合っているかチェックしてください。
間違えた文は、そもそも暗唱できていないのであれば暗唱の練習を、暗唱はできているけれどもつづりを間違えたのならつづりを書く練習をしていきます。

このようにして教科書の内容を暗記していきます。
最初は大変かもしれませんが、一度試してみるとテストで良い結果が出ることがわかると思います。
全て覚えることが難しい場合は、重要な文法や熟語が出てくる文だけでも暗記するようにしてください。

問題集や配布プリントを見直す

定期テストでは、教科書の内容以外に問題集や配布プリントからも出題されることがあります。
これらの教材についても忘れずに復習してください。

問題集は、主に文法の学習が中心になっていると思いますので、自信のない文法から勉強していきましょう。
ただ書いてある問題を解くのではなく、例えば現在進行形のページなら「be動詞+ing形」、受動態なら「be動詞+過去分詞」という文法のポイントをしっかり押さえていくようにします。

もし時間がない時は、各単元の最後にあるまとめの問題などを中心に解いていき、つまづいたところがあればその単元の練習問題を解いてみるという手順でも良いでしょう。

配布プリントは、先生が「教科書や問題集だけではここの勉強が足りていない」「ここは大事だから覚えておいてほしい」と考えて作っている可能性があります。
それだけ重要な文法や単語がプリントに載っているということです。テスト勉強は教科書や問題集の復習を重視してしまいがちですが、プリントも必ず復習してください。

ただ、プリントは既に答えを記入してしまっていると思いますので、問題文をノートに書き写してもう一度解いてみるか、先生に新しいプリントをもらえるか聞いてみましょう。

単語の勉強方法

英文の基礎や文法を理解していても、新しい単語は常に登場しますので、これはその都度コツコツと覚えていかなくてはなりません。

■重要単語は一覧表で覚える
小テスト等でよく出題されますが、数詞・曜日・月・序数などセットで覚えておかなければならない単語があります。
また、動詞の原形・過去形・過去分詞が特殊な変化をする「不規則動詞」も一覧で覚えておかなければなりません。
これらは単語の中でも特に重要ですので、一覧表を作って完璧に単語を埋められるまで何度も練習しましょう。

■名詞は単数形・複数形に注意
名詞を複数形にするときは普通「s」や「es」を付ければよいのですが、それとは違う変化をする単語もあります。
「child」の複数形は「children」、「man」の複数形は「men」、「woman」の複数形は「women」など、特殊な変化をする単語は特にテストで出題されやすくなっています。

■覚えにくい単語は文や熟語を作ってみる
覚えにくい単語がある場合は、他の単語と組み合わせてみましょう。
例えば「slowly(ゆっくりと)」という副詞の場合は「I walk slowly.(私はゆっくりと歩きます)」、「strange(奇妙な、変な)」という形容詞の場合は「strange man(変な人)」のように、覚えやすい文や熟語を作ると頭に残りやすくなります。

■発音も同時に覚える
単語は発音問題としてテストに出題されることがありますので、覚えるときは必ず口に出して読み、発音も一緒に覚えるようにしてください。

発音問題は、例えば「read(読む)」の現在形と過去形・過去分詞の発音の違いや、childとchildrenの発音の違い、「breakfast」のアクセントの位置など、引っ掛かりやすい単語は出題されやすい傾向にあります。
このような単語は、授業中に先生から発音に注意するよう説明があるはずなので、見落とさないようにチェックしておきましょう。

熟語の勉強方法

「be surprised at ~(~に驚く)」や「be interested in ~(~に興味がある)」など、特にbe動詞が含まれる熟語については主語によってam・is・areに変わったり、時制によってwasやwereに変わるということに注意しなければなりません。

教科書の文を覚えておけば熟語も覚えられますが、丸暗記だけではこの点に引っかかってしまう可能性があります。
丸暗記した内容をそのまま書くだけではなく、違う文で同じ熟語が使われたときに応用する練習もしておきましょう。

「テストに出す」と言われた部分をチェック

授業中に先生から「ここはテストに出します」と言われることがあると思います。
これはつまり「ボーナス問題」なので、必ず勉強しておきましょう。

それ以外にも、ノートに赤文字で書いたり教科書にアンダーラインを引いた部分は重要ポイントです。

もし上に書いたような教科書の暗記や問題集を復習する時間がない、他の科目を優先させて英語は後回しというような場合は、このポイントを最優先して勉強してください。

短期間で詰め込むか毎日積み重ねるか

大きく分けて、勉強方法は2つのタイプに分けられます。
「短期間の勉強で一気に詰め込む」あるいは「毎日コツコツ勉強する」のどちらかです。テストで良い点数を取ることが目的なのであれば、自分に合った方法で勉強するのが一番です。

ただ、「定期テストで良い点数を取ること」が目標なのではなく、将来英語を使いこなしたい、英語でコミュニケーションが取れるようにしたいというのであれば、毎日の積み重ねが大切であることは間違いありません。

目標を設定する

目標を設定する
定期テストは、目標を持って取り組みましょう。
テストがあるから仕方なく、という気持ちで勉強していてもあまりやる気が起きません。

「前回よりも高得点を取る」「100点を取る」「友達より良い得点を取る」「単語問題は満点を取る」など、あまり無理のない範囲で目標を決めておきます。

ただ、テストの内容は毎回違っているので、前回の得点とは比べられないことがあります。
一番お勧めなのは、友達より良い得点を取ることです。
これは友達が得点を教えてくれるか、勝負をすることに賛成してくれるか確認する必要がありますが、身近にライバルがいると「負けないぞ」という気持ちが湧いてくるのでやる気につながります。

また、何点以上取ったら何か買ってもらえる、美味しいものを食べさせてもらえる等、家族にお願いしてみるのも良いでしょう。

毎日の授業をしっかり集中して聞いていれば、テスト勉強はその分楽になります。
勉強できる時間は限られていますので、効率的に時間を使うよう心がけましょう。
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