英単語の勉強法 | 中学英語勉強法まとめ完全版

中学英語の学習において重要な「英単語の勉強法」について解説しています。
日々の学習やテスト対策の参考にしてみてください。

英単語の勉強法_中学英語勉強法まとめ完全版

単語帳を活用する

単語帳を活用する
英単語を覚える手段として昔から使われているのが、「単語帳を作成する」という方法です。
自分で単語帳を一から作ると、書く力が身に付いたり、覚える能力が高まったりします。

ただし、テスト直前に単語帳を新しく作り始めるのは時間がかかるのでお勧めしません。
毎日の授業に合わせて少しずつ作成していくようにしましょう。

単語帳の選び方

単語帳は文房具店や100円ショップ、スーパーの文具コーナー等で販売されています。
100円ショップでは、50枚~100枚程度の単語帳が3つセットになって売っている場合もあります。
単語帳の品質はあまり気にする必要はありませんが、書きやすいサイズや表紙のデザインが自分の好みに合っている等、「単語帳を使いたい」と思えるような物を選ぶと良いでしょう。

単語帳の活用方法

単語帳の主な使い方は以下のとおりです。

【1】表面に英単語を書き写す
【2】裏面に日本語の意味を書く
【3】英単語を見て意味を答える
【4】意味を見て英単語を答える
【5】単語帳の順番を入れ替えて練習する
【6】つづりは書いて覚える

それでは詳しく見てみましょう。

【1】表面に英単語を書き写す
新しい単語帳を用意したら、単語帳に英単語を書き写していきます。

書き写す単語は、学校の教科書や問題集に登場した順番でOKです。もし教科書の一番後ろに単語の一覧が載っているのであれば、それを見て一気に書き写しても構いませんが、教科書に登場した順のほうが定期テストの時に活用しやすくなります。

とにかく単語帳を作る目的は「単語を覚えるため」ですので、書く作業にあまり時間を使わずサッと書いてしまいましょう。

そして当たり前のことですが、書き写す単語は「正確さ」が大切です。
間違ったつづりで書き写すと、間違えたまま覚えてしまいます。
教科書と見比べて、間違っていないか一つ一つチェックしましょう。

また、英単語の後ろや下に、できれば発音記号も一緒に書き写しておきましょう。
英単語は書いて覚えることも必要ですが、発音して音で覚えることも大切です。

【2】裏面に日本語の意味を書く
英単語を書いたら、裏に日本語での意味を書いていきます。
表に「school」と書いたら、裏には「学校」です。

「have」のように「持っている」「食べる」等、複数の意味を持っている単語の場合は、どちらの意味も書いておきます。

【3】英単語を見て意味を答える
まずは表面の英単語を見て、意味を答えられるか試してみます。
答えたら裏面を見て、正解かどうか確認します。

もし不正解、または答えられなかった場合は、そのカードに付箋(ふせん)を貼ったり取り外したりして、後から確認できるようにしておきます。

一通り答え終わったら、間違えた単語だけをもう一度チャレンジしてみます。
このように間違えた単語は何度も繰り返して覚えていきます。
最後にもう一度全部の単語を試してみます。

【4】意味を見て英単語を答える
今度は逆に、裏面の日本語を見て、英単語を答えられるか試していきます。
つづりのことは後回しにして、まずは「口で答えられるか」を試してください。
あとは同じやり方です。わからなかった単語には付箋を貼って、繰り返し練習します。

口ですべて答えられるようになったら、今度はつづりを正しく書けるか試します。
紙やノートを用意して、単語帳の裏面(意味)を見て英単語を書いてみます。
一つ書いたら答え合わせをします。書けなかった、間違えた単語には付箋を貼っておきます。

【5】単語帳の順番を入れ替えて練習する
一通り正解できるようになったら、単語帳のリングからカードを外し、順番を入れ替えてみます。

全部の単語を覚えたつもりでも、違う順番で出題されると意外と答えられないことがあります。
これは「この単語の次は確かこの単語のはず」という順番で覚えてしまっていることがあるためです。

どんな順番で出題されても答えらえるようになって初めて「マスターした」と言えるので、必ず順番の入れ替えを試してみましょう。

【6】つづりは書いて覚える
間違えた単語は、正しいつづりを見ながら5回~10回程度紙に書いて練習します。

よくあるつづりの覚え方は、例えば「apple」なら「アププレ」、「orange」なら「オランゲ」のようにローマ字読みのように覚える方法です。
なんとなくカッコ悪い気がする覚え方ですが、覚えるための手段は何でも良いのです。

たくさん英単語を覚えてくると、発音からつづりがある程度わかるようになってきます。
例えば「chair(いす)」という単語は「チェアー」と発音します。
もし「空気」という意味の「エアー」を英語で書く場合、「チェアー(chair)」の「チ(ch)」を除いた「エアー(air)」と同じつづりなのです。つまり「air」が正解です。

このように、英単語は発音が似ていればつづりも同じというパターンが多いので、新しい単語だからと言って一から覚えないといけないというわけではありません。
知らない単語でも、発音を聞けばつづりを予想できるようになってきます。

その他の学習方法

その他の学習方法

単語集など市販の書籍を活用する

単語帳を作成する方法を紹介しましたが、テスト直前になってから作り始めるのは大変です。
時間がない時には、市販の単語集などの本を活用するのも一つの方法です。

単語集と言っても色々な出版社から販売されていて悩むかもしれませんが、定期テスト対策であれば学校で使っている教科書と同じ出版社が発売している単語集を買うことをお勧めします。

スマートフォンアプリを活用する

最近ではスマートフォンで英単語を学習できるアプリがたくさんあります。
無料だったりゲーム感覚で楽しめたり、机に向かわなくても気が向いたときに使えるので非常に便利です。

ただ、ほとんどの英単語アプリは「中学英語で学習する単語」という大ぐくりになっているので、「この教科書のこの単元に出てくる単語」と範囲を指定できるわけではありません。
そのため、定期テスト対策というよりは高校受験に向けた勉強に使用するほうが向いているでしょう。

ウェブサイトを活用する

インターネットの検索エンジンで、「教科書名 単語」などのキーワードで検索すると、自分が使っている教科書に沿った単語問題集を無料で使えるウェブサイトが出てくることがあります。

このようなサービスを活用するのも一つの方法ですが、スマートフォンからは少し見づらいかもしれませんし、印刷して使うことが前提の場合もあるので、普段パソコンを使っていない人にはハードルが高いかもしれません。

また、スマートフォンにも当てはまることですが、悪意のあるサイトにアクセスしてしまいウイルスに感染したり詐欺などの被害にあう可能性もあります。
パソコンはあまり使ったことはないけれど試してみたいという人は、パソコンを使い慣れている家族に頼んで印刷してもらいましょう。

壁に単語一覧を貼る

壁に単語一覧を貼る
単語帳や単語集、単語アプリは便利ではありますが、結局は「やろう」という気持ちにならない限り、取り出したり開いたりしないものです。

そんな場合は、大きな紙に英単語と意味の一覧を書いて、自宅の壁に貼りましょう。

英単語を書くときは、できるだけ太いペンを使い、少し離れた位置からもはっきりと見えるようにしておきます。

貼る場所はどこでも構いませんが、一日一回は通る場所にしましょう。
次のような場所がお勧めです。

■自分の部屋に貼る
自分の部屋の壁に貼るなら、例えばベッド近くの壁やドア、クローゼットの近く等、勉強机以外の場所に貼るのがお勧めです。

勉強机の近くに貼ると、勉強をしているときにしか目に入りません。勉強をしている=勉強をする気になっているということなので、単語帳や単語集を取り出して使えば良いですよね。
そうではなく、勉強以外のことをしているときに自然と目に入る場所に貼っておくほうが効果的です。

なかなか眠れない時はベッドに寝転がりながら壁に貼られた英単語を見ていると、自然と眠くなってくるかもしれません。
「この単語を覚えるまで眠らない」とプレッシャーをかける必要はありませんので、眠くなってきたらしっかり眠るようにしましょう。

■トイレの壁に貼る
トイレのドアの内側や壁に貼るのもお勧めです。
トイレはそんなに長居する場所ではありませんが、一日に何度か出入りする場所ですので目に留まる回数が増えます。

また、トイレは家族全員が使うので、単語の勉強をしていることを家族に認識してもらえて何かアドバイスをもらえたり、問題を出してくれたり協力してもらえる可能性があります。
もし兄弟や姉妹がいる場合は、どちらが先に覚えられるか競争になって良いライバルになるかもしれません。

■お風呂の壁に貼る
お風呂の壁に貼っておくのも良いでしょう。
特に浴槽に浸かっているときは何もすることがないと思いますので、浴槽から見える位置に貼ってボーっと眺めるのも良いですね。

ただし、普通の紙を貼ってしまうと水や湿気でボロボロになったり文字が滲んだりしてしまいますので、お風呂で使えるホワイトボードを活用するなど少し工夫が必要です。

■階段や通路に貼るのは避ける
階段や廊下などの通路の壁に貼るのは危険な場合があります。
英単語に気を取られて足を踏み外したり、足元に何かが落ちていても気づかずに踏んでしまい、けがをしたり物を壊してしまうかもしれません。

また、普段は一瞬で通り過ぎてしまう場所なので目に留まることがほとんどありません。
体を動かさず、リラックスできるような場所に貼りましょう。

前置詞や熟語の覚え方

前置詞や熟語の覚え方
単語の中には動詞・名詞・副詞・形容詞など様々な品詞がありますが、特に前置詞と呼ばれる単語は、単独では覚えにくいことがあります。

例えばinという前置詞は「~の中に」「~で」、atは「~で」「~時に」、forは「~のために」「~の間」などの意味がありますが、後ろにどんな単語が来るかによって訳し方が変わったり、熟語として他の単語とセットにして覚えておかないといけないものもあります。

前置詞を覚える時には、次のように他の単語と組み合わせて覚えておきましょう。

<前置詞の例>
in・・・in my house(私の家の中で)、in the park(公園で)
at・・・at the station(駅で)、at seven(7時に)、be surprised at ~(~に驚く)
for・・・for me(私のために)、for two days(二日間)
from・・・from him(彼から)、from school(学校から)
to・・・go to school(学校へ行く)、from A to B(AからBへ)
on・・・on the desk(机の上に)、on Monday(月曜日に)

このような前置詞を使った熟語についても、他の単語と同じように単語帳にまとめておくと便利です。

すぐに調べる癖をつける

すぐに調べる癖をつける
普段の生活の中で知らない・わからない単語を目にしたらすぐに調べる癖をつけましょう。

これはなかなか難しいことで、特に学校で習っていない単語は「わからなくて当然」と思ってしまうので、よっぽど英語に興味がある人でなければわざわざ調べることはしないかもしれません。

しかし、今はスマートフォンを持っていればサッと簡単に調べることができます。
もちろんスマートフォンを持っていない人もいると思いますので、そんなときは英和辞書で調べてみましょう。

学校でまだ学習していない単語の場合、意味だけでも知っておくと後々の勉強で役に立ちます。

単語を覚えるには日々の積み重ねが大切です。一度にたくさんの単語を覚えることは誰にとっても難しいものです。

また、単語の覚え方や学習方法は一つではありません。「うまくいかないな」と思ったら、友達に勉強方法を聞いてみたり先生に相談してみたり、色々な方法を試してみるのもよいでしょう。

単語が分かれば話は伝わる

単語が分かれば話は伝わる
実際に人と英語で会話をする時には、単語だけでもある程度は伝わるものです。

単語がわからない場合はジェスチャーなどで示す方法もありますが、正確に伝えるのは難しくなります。

中学英語では単語も文法も覚える必要がありますので、まずは単語をしっかり覚えることから始めましょう。

単語の学習は、最初は大変かもしれません。
しかし、努力すればするほど単語力が上がるのは間違いありません。
途中で投げ出してしまわないよう、自分に合った学習方法を選びましょう。
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