基礎から学ぶ中学英語 代名詞

中学英語で学習する代名詞について解説しています。

代名詞は今後の文法の学習の中でも頻繁に登場しますので、ここでマスターしておきましょう。

基礎から学ぶ中学英語-代名詞

代名詞

代名詞
代名詞は、中学英語の学習において初歩的な要素の一つで、基礎中の基礎と言えます。
英語学習の第一歩として代名詞をしっかりマスターしましょう。

代名詞には色々な種類がありますが、中学英語で覚えておかなければならない代名詞には、大きく分けて「人称代名詞」「所有代名詞」「再帰代名詞」「指示代名詞」があります。

どれが人称代名詞でどれが指示代名詞か、のように覚える必要はありません。
一つ一つの単語の意味と使い方を覚えておけばそれでOKです。

人称・所有・再帰代名詞 一覧

  主格
(~は、~が)
所有格
(~の)
目的格
(~を、~に)
所有代名詞
(~のもの)
再帰代名詞
(~自身)
I my me mine myself
あなた you your you yours yourself
he his him his himself
彼女 she her her hers herself
それ it its it itself
私たち we our us ours ourselves
あなたたち you your you yours yourselves
彼ら
彼女ら
それら
they their them theirs themselves

 

■主格の代名詞

主格とは、「私は」「あなたは」のように文の主語として使う時の形です。

主格の代名詞を使った例文です。

1. I am Takashi. 私はタカシです。
2. You play tennis. あなたはテニスをします。
3. He is a student. 彼は学生です。
4. She studies English. 彼女は英語を勉強しますい。
5. It is my bag. それは私のかばんです。
6. We are friends. 私たちは友達です。
7. You are sisters. あなたたちは姉妹です。
8. They sing a song. 彼らは歌を歌います。

1の文は主格の代名詞「I」を使った文です。
日本語では「私は」「僕は」など性別によって自分を指す言葉が変わりますが、英語ではすべて「I」で表します。
また、主語の次には動詞が来ますが、この文ではbe動詞を使います。
主語がIの時に使うbe動詞は「am」です。

2の文は「あなたは」が主語なので、主格の代名詞「you」を使います。
「(スポーツ等を)する」という一般動詞はplayです。
主語→動詞という順番でつながりますので、「You play」という語順になります。

3の文は「彼は」なので「he」を使います。
主語がheの時に使うbe動詞はisですね。
そして、「彼は」ということは一人の男性を指しています。studentも一人を指すことになりますので、「a student」にします。

4の文は「彼女は」が主語なので「she」を使います。
「勉強する」という動詞はstudyです。
主語であるsheは三人称単数形で、さらに現在形の文なので、studyはstudiesと変化します。

5の文は「それは」という物や動物を指す言葉が主語になっていますので「it」を使います。
itは単数を指す言葉なので、「my bag」と単数形にしています。

6の文は「私たちは」という複数形の主語「we」を使います。
主語が複数形なので、「a friend」ではなく「friends」という複数形を用います。

7の文では主語が「you」なので、「あなたは」もしくは「あなたたちは」ですが、どちらで訳せばよいでしょうか。
後ろの「sisters」が「sister」という複数形になっています。従って、日本語に訳す時は「あなたたちは」を選びましょう。

8は「彼らは」が主語なので「they」を使います。
singは「歌う」という動詞です。「a song」は「歌」という意味の単数形の名詞です。
「彼らは(一つの)歌を歌います」と考えれば、「a song」は複数形にする必要はありません。
「彼らは(複数の)歌を歌います」と考えるなら、「They sing songs.」になります。

■所有格の代名詞

所有格は、「私の本」「彼のお母さん」のように、「~の」という意味で使います。

例文を見てみましょう。

1. My mother is a teacher. 私の母は先生です。
2. This is your book. これはあなたの本です。
3. His dog runs fast. 彼の犬は速く走ります。
4. I don’t know her sister. 私は彼女の妹を知りません。
5. Our daughter likes tennis. 私たちの娘はテニスが好きです。
6. Their sons go to school everyday. 彼らの息子たちは毎日学校へ行きます。
7. She is Takashi’s mother. 彼女はタカシのお母さんです。

1の文は「私の母は」が主語なので、「my mother」と表現します。
my motherは単数形なので、be動詞はisを使います。

2は「あなたの本」なので「your book」です。主語が「this(これは)」という単数を表す単語になっているので、「your book」も単数形にします。

3は「彼の犬は」が主語なので「your dog」となります。次に「run(走る)」という動詞が来ますが、主語のyour dogsは三人称単数形なので「runs」にしています。

4は「彼女の妹」なので「her sister」です。「彼女の妹たち」なら「her sisters」ですね。

5は「私たちの娘」なので「our daughter」です。間違えてはいけないのは、「our」は複数形を示しますが、「daughter」は単数形なので、三人称単数形に当てはまるということです。つまり、「like」は「likes」にしなければいけません。
もし主語が「our daughters(私たちの娘たち)」であれば、「like」のままでOKです。

6は「彼らの息子たち」なので「their sons」です。「息子たち」が主語なので、三人称単数形ではありません。そのため「go(行く)」は「go」のままで良いのです。

7のように「タカシの」という人名を使いたい場合は、「Takashi’s」という書き方で表現できます。
「サユリの」であれば「Sayuri’s」と表現します。

■目的格の代名詞

目的格は、「~を」「~に」のように、動作の対象となる人物や物を指すときに用いられます。

例文を見てみましょう。

1. My brother asked me. 兄は私に尋ねました。
2. I help you. 私はあなたを手伝います。
3. Sayuri teaches him English. サユリは彼に英語を教えます。
4. Please tell us. 私たちに教えてください。
5. Takashi knows them. タカシは彼らを知っています。

1は主語が「兄は」なので「my brother」、動詞は「尋ねました」なのでaskの過去形「asked」、目的語は「私に」なので「me」を使います。

2も同じで、目的語が「あなたを」なので「you」を使います。

3は主語が「Sayuri(サユリは)」、動詞は「teach(教えます)」ですが主語が三人称単数形なので「teaches」です。
そして目的語が「him(彼に)」と「English(英語を)」で、2つあります。
このように一つの文で目的語を2つ持つケースが時々出てきますが、まずは「him(彼に)」という人を先に持ってきます。その後に「English」です。

4は「please(~してください)」が先頭に来る依頼文で、主語がありません。
目的語が「私たちに」なので、最後に「us」を持ってきます。

5は「Takashi」が主語で三人称単数形なので「know(知っている)」は「knows」にする必要があります。
そして目的語は「彼らを」なので「them」を使います。

■所有代名詞

所有代名詞とは「~のもの」という意味を持つ代名詞です。

例文を挙げてみます。

1. This is mine. これは私のものです。
2. The yellow cap is hers. その黄色い帽子は彼女のものです。
3. The three pens are theirs. その三本のペンは彼らのものです。
4. That cup is Takashi’s. あのカップはタカシのものです。

1は「私のもの」なので「mine」を使います。

2も同じように考えて、「彼女のもの」なので「hers」を使いましょう。

3は主語が「the three pens」という複数形なので、be動詞はareを使っています。
「彼らのもの」は「theirs」です。

4は「タカシのもの」を「Takashi’s」と表現しています。
「Takashi’s ○○」で「タカシの○○」、「Takashi’s」だけであれば「タカシのもの」という意味になります。

■再帰代名詞

再帰代名詞とは、「~自身」という意味を持つ代名詞です。

再帰代名詞の例文です。

1. I did it myself. 私は自分自身でそれをしました。
2. He asked himself. 彼は自分自身に問いかけました。
3. Try it yourselves. あなたたち自身でやってみなさい。

1は「私自身」という再帰代名詞を使った文です。
この文は「I did it.(わたしがそれをしました)」だけでも意味は分かりますが、「myself」を付けることによって「私自身がしました」ということが強調されています。

2は日本語文では「自分自身」としていますが、この「自分」とは「彼」のことなので、「himself」を使います。

3は「あなたたち自身」なので「yourselves」を使います。
代名詞「you」は「あなた」でも「あなたたち」でも使えますが、「あなた自身」は「yourself」、「あなたたち自身」は「yourselves」で異なっていますので注意しましょう。

指示代名詞 一覧

  単数形 複数形
こちら、これ、この this these
あちら、あれ、あの that those

 
■指示代名詞
指示代名詞とは、「こちら、これ」「あちら、あれ」など、近くまたは遠くにいる人や物を指す代名詞です。

例文を見てみましょう。

1. This is my notebook. これは私のノートです。
2. This is her mother. こちらは彼女のお母さんです。
3. These chairs are old. これらの椅子は古い。
4. Those boys are playing soccer. あの少年たちはサッカーをしています。

1は、ノートという「物」を指しているので、「これ」と訳しています。

2の場合は「彼女のお母さん」という「人」を指しているので、「これ」ではなく「こちら」と訳しましょう。

3は「これらの椅子」なので、chairを複数形にして「these chairs」にしています。
複数形の主語なので、be動詞はareを使います。

4は「あの少年たち」なので「that boys」と書いてしまいそうになりますが、「that」は単数形なので複数形の「those」にしてください。
「サッカーをしています」なので現在進行形の文(be動詞+動詞のing形)にします。

代名詞への書き換え

代名詞への書き換え
代名詞を覚えたら、色々な単語を代名詞に書き換える練習をしましょう。
以下の例文の太字部分を代名詞に書き換えるとどうなるでしょうか。

1. Takashi is my friend. タカシは私の友達です。
2. I help Sayuri. 私はサユリを助けます。
3. Takashi and Sayuri go to school. タカシとサユリは学校へ行きます。
4. You and I are junior high school students. あなたと私は中学生です。
5. My father enjoyed fishing. 父は釣りを楽しみました。
6. This is her bag. これは彼女のかばんです。

1のTakashiは男性の名前で主語になっているので、主格の代名詞「he」に書き換えられます。
正解は「He is my friend.」です。

2のSayuriは女性の名前で、helpの目的語(~に、~を)になりますので「her」に書き換えられます。
正解は「I help her.」です。

3のTakashi and Sayuriはそれぞれ男性と女性で、文の主語になるので「he and she」に書き換えられますが、さらにまとめて「They(彼らは)」に置き換えられます。
正解は「They go to school.」です。

4のyou and Iはどちらも元々代名詞になっていますが、「あなたと私は」はまとめて「私たちは」と言い換えられますね。
正解は「We are junior high school students.」です。

5のmy fatherは男性なのでhe、fishingは「釣り」という「もの」なのでitに置き換えられます。
正解は「He enjoyed it.」です。

6のher bagは「彼女のかばん」ですが、これは「彼女のもの」と言い換えられます。
正解は「This is hers.」です。

代名詞はとにかく暗記してしまうことが大切です。
代名詞の一覧表を、何も見ずに声に出して言えるようにしましょう。
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