基礎から学ぶ中学英語 疑問詞

中学英語で学習する「疑問詞」についてわかりやすくまとめています。
例文も掲載していますので、学習の参考にしてください。

基礎から学ぶ中学英語-疑問詞

疑問詞

疑問詞

このページでは、中学英語で学習する疑問詞について1つ1つ解説していきます。

疑問詞とは

疑問詞とは、「何が」「誰が」「いつ」「どこで」「なぜ」「どうやって」等、疑問を表すことばを指します。

以下は中学英語で登場する疑問詞です。

  • what・・・何が
  • who・・・誰が
  • when・・・いつ
  • where・・・どこで
  • why・・・なぜ
  • how・・・どうやって、どのように
  • which・・・どちらの、どの
  • whose・・・誰の、誰のもの
  • whom・・・誰を、誰に

いずれの疑問詞も、文の先頭に来ます。そしてそのうしろは疑問文の語順で文を作ります。
疑問文なので、末尾にクエスチョンマークも必要です。

それでは疑問詞の使い方について、一つずつ見ていきましょう。


whatの使い方

「これは何ですか?」「あなたは何を食べますか?」というふうに「何?」と尋ねるときに疑問詞whatを使います。

1. What is this? これは何ですか?
→This is a fish. これは魚です。

2. What do you have(eat)? あなたは何を食べますか?
→I have sandwiches. サンドウィッチを食べます。

3. What does she study? 彼女は何を勉強しますか?
→She studies Japanese. 日本語を勉強します。

「何?」と尋ねている文なので、まずwhatを先頭に持ってきます。

残りは「これは~ですか?」なので、「is this ~?」という表現になります。
全部並べると「What is this?」です。

同じく、「あなたは何を食べますか?」の場合も先頭にwhatを持ってきます。
残りは「あなたは食べますか?」なので、「do you have?」もしくは「do you eat?」です。
全部並べると「What do you have(eat)?」です。

もし、3の例文のように主語が三人称単数形の場合は「does she study?」になりますので注意しましょう。

そして、これらの疑問文に対する回答文は[Yes」や「No」では答えられません。
日本語で考えても「これは何ですか?」と聞かれて「はい、そうです」と答えるのはおかしいですよね。

「これは何ですか?」と聞かれたら、「これは○○です」と答えるのが普通です。
「何をしますか?」の場合には「○○をします」と答えます。


whoの使い方

「あなたは誰ですか?」や「誰が○○しますか?」と、「誰?」と尋ねるときに使うのが「who」です。

実際には「あなたは誰ですか?」と尋ねるのは失礼になってしまいますが、ここでは文法の学習ということでご理解ください。

1. Who are you? あなたは誰ですか?
→I am Takashi’s brother. 私はタカシの弟です。

2. Who plays baseball? 誰が野球をしますか?(野球をするのは誰ですか?)
→Sayuri does. サユリがします。

3. Who do you like? あなたは誰のことが好きですか?
→I like Takashi. 私はタカシのことが好きです。

疑問詞「who」が先頭にきて、その後ろは「あなたは~ですか?」がくっつきます。

2の例文の場合、Whoの後ろにすぐに動詞playsが来ます。
これは、「誰が野球をしますか?」という文の主語が「誰が=who」だからです。
間違えて「Who do you play ~?」にしないように気を付けましょう。

そして、whoという疑問詞が主語になっている場合は三人称単数形扱いになります。
したがって「play」には三単現のsを付ける必要があります。

また、2の例文の回答文に「does」という動詞がありますが、これはもともと「plays」のことです。
playsという単語は疑問文の中に一度出てきているので、「does」という動詞に置き換えています。

3の例文の場合は、主語は「あなたは」ですので、「Who do you ~」という書き始めになります。


whenの使い方

「いつですか」と時間や日にちを尋ねるときに、疑問詞whenを使います。

「それはいつですか?」「あなたはいつ勉強しますか?」という文を英文にする時には「when」を先頭に持ってきます。

1. When is it? それはいつですか?
→It is tomorrow. 明日です。

2. When does Takashi study? タカシはいつ勉強しますか?
→He studies after lunch. 彼は昼食後に勉強します。

3. When is your birthday? あなたの誕生日はいつですか?
→It is March 5th. 3月5日です。

2の例文「タカシはいつ勉強しますか?」は、「いつ」+「タカシは勉強しますか?」と考えましょう。すると「When does Takashi study?」になりますね。

3の回答文にある「5日」という日付は「5番目の日」という意味なので、「five」ではなく「fifth(5th)」となる点にも注意しましょう。


whereの使い方

「どこに」「どこで」と場所を尋ねるときに使うのが疑問詞whereです。

1. Where is my ball? 私のボールはどこにありますか?
→It is in the box. 箱の中にあります。

2. Where do they play soccer? 彼らはどこでサッカーをしますか?
→They play in the park. 彼らは公園でします。

2の回答文では、playの後ろのsoccerは省略しています。


whyの使い方

「なぜ」「どうして」と、理由を尋ねるときに使うのが疑問詞whyです。

1. Why are you kind? あなたはなぜ親切なのですか?
→Because I like you. あなたのことが好きだからです。

2. Why does she go home? なぜ彼女は家に帰るのですか?
→Because she is busy. 彼女は忙しいからです。

「why」と質問された場合は色々な答え方がありますが、中学英語では「because(なぜなら、~だから)」で始まる文で回答することを覚えておきましょう。


howの使い方

「どのように」「どのような」「どうやって」等、人や物の状態、方法を尋ねるときに使うのが疑問詞howです。

1. How is the river? 川の様子はどうですか?
→It is quiet. 静かです。

2. How do you go to school? あなたはどうやって学校へ行くのですか?
→I go to school by bus. バスで行きます。

2の回答文は、省略して「By bus.」だけでも問題ありません。

また、howはその他の単語と組み合わせることで色々な意味を持ちます。

  • how long ~ ・・・どれくらいの長さ・期間
  • how many ~ ・・・どれくらいの数
  • how much ~ ・・・どれくらいの量・料金・価格
  • how old ~ ・・・どれくらいの年齢
  • how far ~ ・・・どれくらいの距離
  • how often ~ ・・・どれくらいの頻度

■how long

物の長さや、期間の長さを尋ねるときに使われます。

1. How long is the pen? そのペンはどれくらいの長さですか?
→It is 20 centimeters. 20センチメートルです。

2. How long is the summer vacation? 夏休みの期間はどれくらいですか?
→It is about a month. 約1か月間です。

なお、背の高さを尋ねるときには「how tall」、山の高さを尋ねる場合は「how high」使います。

1. How tall are you? あなたの背の高さはどれくらいですか?
→I am 170 centimeters tall. 170センチメートルです。

2. How high is that moutain? あの山の高さはどれくらいですか?
→It is about 3000 meters. 約3000メートルです。

■how many

人や物の数を尋ねるときに使います。

1. How many pets do you have? あなたは何匹のペットを飼っていますか?
→I have two pets. 2匹のペットを飼っています。

2. How many people play tennis? 何人の人々がテニスをしますか?
→Four people play tennis. 4人の人々がテニスをします。

3. How many times do you play baseball this week? あなたは今週、何回野球をしますか?
→Three times. 3回します。

注意が必要なのは、how manyのすぐ後ろには複数形の名詞が来るということです。
「pets」は「pet」の複数形です。
ただし、peopleは「人々」という意味で、もともと複数形を表す単語なので「s」を付ける必要はありません。

3の例文の「How many times ~?」には「何回ですか?」という意味があります。
また、回答文は省略して「Three times.」としていますが、きっちり書くなら「I play baseball three times.」となります。

■how much

量や料金を尋ねるときに使います。

1. How much water do you need? 水の量はどれくらい必要ですか?
→I need three glasses of water. 3杯の水が必要です。

2. How much is this? これはおいくらですか?
→It is 100 yen. 100円です。

how muchは1つ、2つと数えられないものに対して使います。
逆に、how manyは数えられるものに対して使います。
混同しないように注意しましょう。

■how old

古さを尋ねるときに使います。人に対して使うときは、「何歳ですか」と年齢を尋ねることになります。

1. How old are you? あなたは何歳ですか?
→I am fourteen years old. 私は14歳です。

2. How old is the car? その車はどれくらい古いのですか?
→It is twenty years old. 20年経っています。

■how far

距離を尋ねるときに使います。farには「離れている、遠い」という意味があります。

1. How far is it from your home to school? あなたの家から学校までの距離はどれくらいですか?
→It is about two kilometers. 約2キロメートルです。

2. How far do you run? あなたはどれくらいの距離を走りますか?
→I run 3 kilometers. 3キロメートル走ります。

1の例文の主語は「距離」なので、物や目に見えないものを指す「it」にしています。

■how often

頻度を尋ねるときに使います。頻度とは、「週に何回」「年に何回」など、日ごろどれくらいその行動をしているか、ということです。

How often do you play tennis? あなたはどれくらいの頻度でテニスをしますか?
→I play tennis everyday. 私は毎日テニスをします。

whichの使い方

「どちらの」「どの」と尋ねるときには疑問詞whichを使います。

1. Which do you like? あなたはどちらが好きですか?
→I like this. 私はこちらが好きです。

2. Which do you like, dogs or cats? あなたは犬か猫、どちらが好きですか?
→I like cats. 私は猫が好きです。

3. Which do you like, dogs, cats or birds? あなたは犬か猫か鳥、どれが好きですか?
→I like dogs. 私は犬が好きです。

2の例文のように「犬か猫」と選択肢を出すのであれば、選択肢を「or(あるいは、または)」でつなぎます。
「dogs or cats」は文の先頭に持ってきても構いません。その場合は「Dogs or cats, which do you like?」になります。
どちらにしても、選択肢とwhichの文とは「,」で区切りましょう。

そして3の例文のように「犬か猫か鳥」という3つ以上の選択肢を並べる場合でも、orは1回しか使いません。
orの位置は、一番最後の選択肢(この場合birds)の前に付けます。
それより前にある選択肢(この場合dogsとcats)の間は「,」で区切ります。


whoseの使い方

「誰の物ですか?」「誰の~ですか?」と尋ねるときには疑問詞whoseを使います。

1. Whose is this? これは誰の物ですか?
→It is mine. それは私の物です。

2. Whose notebook is this? これは誰のノートですか?
→It is hers. それは彼女の物です。

3. Whose father is he? 彼は誰のお父さんですか?
→He is my father. 彼は私の父です。

2や3の例文のように「誰の○○」という文の場合は「Whose ○○」という語順になります。


whomの使い方

whomは、実際にはあまり使われない疑問詞となっているようです。
「誰に、誰を」という意味ですが、上で登場した「who」を代わりに使うことができるのです。

To whom do you call? あなたは誰に電話をしますか?
→I call to Takashi. 私はタカシに電話をします。

この例文をwhoを使って書き換えると

Who do you call to? あなたは誰に電話をしますか?

になります。

「call to ~」は「~に電話をする」という意味ですが、whomを使う場合はこのtoを先頭に持ってきてwhomをくっつける、という少し難しい語順になります。

中学英語では「誰を」「誰に」という表現でもwhoを使えると覚えておいて問題ないでしょう。

疑問詞を使った例文

基礎から学ぶ中学英語-疑問詞
以下に、上で説明した疑問詞を使った例文を挙げます。

●whatの文
What is this? これは何ですか?
→It is my bag. それは私のかばんです。

What do you study? あなたは何を勉強しますか?
→I study English. 私は英語を勉強します。

●whoの文
Who is she? 彼女は誰ですか?
→She is my sister. 彼女は私の妹です。

Who eats this orange? 誰がこのオレンジを食べますか?
→Takashi does. タカシです。(タカシが食べます)

●whenの文
When is your birthday? あなたの誕生日はいつですか?
→It is May 5th. 5月5日です。

When does he do his homework? 彼はいつ宿題をしますか?
→He does it after dinner. 彼は夕食後にします。

●whereの文
Where is my pen? 私のペンはどこですか?
→It is on the desk. 机の上にあります。

Where do you live in? あなたはどこに住んでいますか?
→I live in Kyoto. 私は京都に住んでいます。

●whyの文
Why do you go home? なぜあなたは家に帰るのですか?
→Because I am hungry. お腹が空いているからです。

●howの文
How is your brother? あなたの弟の様子はいかがですか?(お元気ですか?)
→He is not good. 良くありません。

How long is your vacation? 休暇はどれくらいの期間あるのですか?
→It is for two weeks. 2週間です。

How many books do you have? あなたは何冊本を持っていますか?
→I have ten books. 10冊持っています。

How much is this bag? このかばんはおいくらですか?
→It is 5000 yen. 5000円です。

How old is this temple? このお寺はどれくらい古いのですか?
→It is about 600 years old. 約600年です。

How often do they watch TV? 彼らはどれくらいの頻度でテレビを見ますか?
→They watch twice a week. 週に2回です。

●whichの文
Which is your pen? どちらがあなたのペンですか?
→This is mine. こちらが私の物です。

Which do you learn, Spanish or English? あなたはスペイン語か英語か、どちらを学びますか?
→I learn Spanish. スペイン語を学びます。

●whoseの文
Whose watch is this? これは誰の腕時計ですか?
→It is hers. 彼女の物です。

Whose is that? あれは誰のものですか?
→It is my mother’s. 私の母の物です。

●whomの文
To whom do you call? あなたは誰に電話をしますか?
→I call to Takashi. 私はタカシに電話します。

疑問詞がたくさん登場しましたが、基本的には「疑問詞+疑問文」の形で作られています。繰り返し読み書きして覚えましょう。

疑問詞は、まずwhatやwhereなどの単語の意味を確実に覚えましょう。
単語を覚えたら、次に「What is」「What do you」など、後に続く単語も含めた固まりで覚えます。
一般動詞を含む文では主語が三人称単数形かどうかも意識しましょう。
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