世界史が苦手な人必見!地理と物語で攻略 受験にも強い勉強法
世界史の勉強というと多くの人はどこから手を付けていいかわからないと思われるかもしれません、なので、今回はうまく世界史のコツをつかむ方法をお教えしたいと思います。そのコツのキーワードは「因果とつながり」です。
世界史を地理の知識と結び付けよう
まず、世界史の歴史事項を一つ一つ頭に叩き込む前に地理の勉強をします。
そこで重要な山、川、海、半島、海峡等を掴みます。
歴史は往々にして地形や気候と絡んでくるため、その土地の自然等を知ることで歴史事項を知る糸口をつかみやすくなります。
これによって、ただ「古代エジプトはナイル川周辺で栄えました。」と覚えていた歴史事項も、
ナイル川はその上流が熱帯であり、雨季にはモンスーンによって水かさが増します。
そのため、定期的に氾濫を起こし、その後には上流の土砂が残るので土が入れ替わります。
それにより、砂漠気候に関わらず、古代エジプトは栄え、その周辺の砂漠気候故に外敵が少なく、連綿と続く文明となりました。
また、この氾濫を観測、制御するため天文学や土木技術、数学が発達しました。
と深く掘り下げることができます。
地形や気候の知識を知ることで、他にも、遊牧民族の移動が豊かな土地を目指したものだとわかりますし、中国王朝がどうして一定の領域を常に支配する形となったのかということが良く理解できるでしょう。
文化の広がり方においても、山脈や海原にさえぎられ交流がない近隣地域に伝播するよりも、多少離れていても交流のできる地域に伝わると考えれば、異なる文明同士がなぜ似通った特徴をもてたのかがわかります。
以上のように、地理の知識を下準備として軽くおさらいしておくことで、世界史に対する理解はより深まり覚えやすくなるでしょう。
世界史を物語として捉えよう
歴史の教科書は一つの長編小説を読む感覚で読みましょう。
おそらく、漫画やゲーム、アニメの物語の前後関係はよく覚えているはずです。
それと同じように、歴史もその因果関係をストーリーのように追う感覚が重要になります。
歴史は生の人間が行った行為の積み重ねなのでこの感覚を持つことで歴史が生き生きと見えてきます。
この歴史の因果関係を意識し始めると必然的に「いつ」、「誰が」、「どこで」、「なぜ」、「どうやって」といった情報も意識し始めます。
そうすると、「免罪符の存在にルターが抗議しました。」という歴史事項も、
サン=ピエトロ聖堂の老朽化が進んでいたため立て直すついでに派手にしようと考えたレオ10世が資金集めのために免罪符を使いました。
それに抗議したルターをレオ10世はライプチヒ討論会で破門しました。
これによってルターは本格的に宗教改革を始めようとしました。
そのためまず、政治、財政面でレオ10世に食いつぶされていた分裂状態のドイツを感化しようとしました。
と掘り下げる事ができます。
これによって付随するワードが同時にインプットされるようになります。
地理の情報やストーリーなど様々な情報と結びついた知識は試験にも強い
以上の事を踏まえて歴史事項を一つ一つとらえていくと歴史事項についての情報がクモの巣のように繋がっていきます。
ここまで来るとテストや問題集等を通してアウトプットすることでより立体的な世界史の知識を構築していけます。
また、因果関係もしっかりと押さえているため、記述等の問題にも難なく対応することができます。
次に、歴史の教科書を一つのストーリーとして捉えて、因果関係を掴みましょう。
そして最後にそれらの知識のインプットとアウトプットを繰り返し、より強固な世界史の知識網を作りましょう。