基礎から学ぶ中学英語 接続詞・関係代名詞

中学英語で学習する接続詞と関係代名詞についてまとめています。
中学英語の文法の中では比較的難しいかもしれませんが、一つずつ理解していきましょう。

基礎から学ぶ中学英語-接続詞・関係代名詞

接続詞・関係代名詞

ここでは中学英語で学習する、「接続詞・関係代名詞」について詳しく説明します。
特に接続詞は、長文問題の読解では重要な文法です。

また、関係代名詞を使った文は長くなるものが多いため難しいと思うかもしれませんが、文の構造をきっちり理解すれば、そう難しくはありません。

それでは内容を見ていきましょう。

接続詞

接続詞
接続詞とは、単語と単語、文と文をつなげる役割をする単語を指します。

中学英語で学習する代表的な接続詞には以下のようなものがあります。

and・・・そして、~と
but・・・しかし、~だが
or・・・あるいは、または
that・・・~ということ
because・・・なぜなら、~だから
so・・・だから、それでは、~するように
before・・・~の前に
after・・・~の後に
if・・・もしも~なら
till(until)・・・~まで(ずっと)
when・・・~の時
while・・・~の間、一方では

それでは例文を見ていきましょう。

■andの文

1. I like dogs and cats. 私は犬と猫が好きです。
2. We went to school and studied English. 私たちは学校へ行き、英語を勉強しました。
3. Sayuri cooks lunch and Takashi washes the dishes. サユリは昼食を作り、タカシは皿を洗います。

1の例文ではandが使われていますが、andは基本的に「andの前と後ろの文の形が同じ」になります。
例えばこの例文では、andの前は「I like dogs」という一つの文になっています。
そしてandの後ろはcatsだけしかありませんが、「I like cats」が省略されてcatsだけになっているのです。

2のandの場合は、前が「We went to school」という一つの文で、後ろが「studied English」という文になっています。
後ろの文の主語は前の文と同じweなので、weが省略されています。

3の文の場合は、andの前と後ろの文でそれぞれ主語と動詞が異なっています。そのため、後ろの文の主語と動詞を省略することができません。

■butの文

1. My mother got up early but didn’t go out. 私の母は早起きしましたが、出かけませんでした。
2. She knows him but he doesn’t know her. 彼女は彼を知っていますが、彼は彼女を知りません。
3. I bought this book yesterday. However, I didn’t read it. 私は昨日この本を買いました。しかし、読みませんでした。

butの文の作り方も、考え方はandと同じです。

1の文ではbutの前と後ろの文の主語が同じなので、後ろの文では主語が省略されています。
前の文が過去形なら、後ろの文も基本的には過去形になります。

2の文は「She knows him」と「he doesn’t know her」では主語が異なっているため、省略せずに書かれています。

3は「I bought this book yesterday.」で文が一度終わっています。次の文で「しかし~」と書き始めたいのですが、接続詞butは先頭に持ってくることはできません。
そのため、代わりにhoweverを使っています。howeverを使う場合は、後ろをカンマ(,)で区切ってから文を続けます。

■orの文

1. I want a chocolate or a candy. 私はチョコレートかキャンディがほしい。
2. Which do you like, coffee or tea? あなたはコーヒーか紅茶、どちらが好きですか?

orは「あるいは、または」という意味です。andとは違い、「どちらか一方」という時に使います。

1はorの前後は「a chocolate」と「a candy」で、どちらも名詞の単数形が来ています。

2の文は疑問詞which(どちらの、どの)を使った疑問文です。
whichを使う時には、よくorが出てきます。この「cofee or tea」は文頭に持ってきて、
「Coffee or tea, which do you like?」と表現することもできます。

■thatの文

1. I know that she works in the hospital. 私は彼女がその病院で働いていることを知っています。
2. Sayuri thinks they can speak Spanish. サユリは彼らがスペイン語を話せると思っています。
3. This flower is so beautiful that I want to buy it. この花はとても美しいので買いたいと思っています。

thatは代名詞として「あれ、あれは」という意味がありますが、接続詞としても使われます。
接続詞thatは文と文をつなぐ役割をし、「~ということ」という意味があります。

1の文は、例えば「私はあなたを知っている」であれば「I know you.」で表現できますね。
しかし、「私は”彼女が病院で働いていることを”知っている」にしたい場合は、「I know」と「she works in the hospital」という2つの文をつなげる必要があります。
この時に接続詞thatを使います。

2の文では、「Sayuri thinks(サユリは思っている)」と「they can speak English(彼らはスペイン語を話せる)」という2つの文がつながっています。
しかし、thatが間に挟まっていません。実は、thatは省略することができるのです。
テストの問題等では、「ここに何が省略されていますか?」という質問がよく出てきますので、覚えておいてください。

3の文はso・・・that~」の構文と言われ、「とても・・・なので~」と訳します。
「This flower is so beautiful(この花はとても美しいので)」、「I want to buy it(それを買いたい)」という2つの文がつながっています。

■becauseの文

1. I went home because I had to eat lunch. 私は昼食を食べなければならないので家に帰りました。
2. Since he came here, we started playing soccer. 彼がここに来たので、私たちはサッカーを始めました。

becauseは理由を説明するときに使う接続詞です。

1はbecauseを挟んで、2つの文がつながっています。前の文がwent(goの過去形)なので、後ろの文もhad to(have to)の過去形になっています。have toは「~しなければならない」という意味で、助動詞mustと同じ意味です。

2は「~なので」という理由を強調したいため、先にbecause~という文を持ってきたいのですが、becauseは接続詞なので文頭に持ってくることができません。
そのため、代わりにsince(~なので)を使って文頭に持ってきています。

■soの文

1. We visited the office so we could meet him. 私たちは事務所を訪れたので、彼に会うことができました。
2. So, I will talk about it. それでは、そのことについてお話しましょう。
3. Please teach me so I can understand. 私が理解できるよう、教えてください。

接続詞soは大きく分けて3つの意味があります。

1の文のsoは、「だから、それで」という意味です。「We visited the office(私たちは事務所を訪れました)」、それで「we could meet him(彼に会うことができました)」という形です。
soの後ろの文は、「前の文の行動をした結果」を表しているのです。

2のsoは文頭に来ており、「それでは」と話題を切り替える時や話を次に移す時に使われます。

3は中学英語であまり出てこないかもしれませんが、「~するよう」という意味のsoです。
「so I can understand」なので「私が理解できるように」と訳します。

■before、afterの文

1. I took a bath before she went to bed. 私は彼女が寝る前にお風呂に入りました。
2. Before she comes here, We must leave. 彼女がここに来る前に私たちは去らなければなりません。
3. I played tennis after the rain stopped. 雨が止んだ後、私はテニスをしました。
4. After they gave up, I found it. 彼らがあきらめた後、私はそれを見つけました。

beforeは「~する前」、afterは「~した後」です。

1は「I took a bath」と過去形になっているので、beforeの後ろも過去形の文にして「she went to bed」になります。

2はbeforeを文頭に持ってくるパターンです。beforeを先頭に持ってくるときは、いったん文をカンマ(,)で区切ります。

3と4の文はafterを使っていますが、考え方はbeforeと同じです。

■ifの文

1. If you want this, you must work hard. もしこれが欲しいのなら、一生懸命働かなければなりません。
2. We will play tennis if it is sunny tomorrow. もし明日晴れたら、私たちはテニスをします。
3. You can’t get this book even if you have much money. あなたがたくさんお金を持っていたとしても、この本を手に入れることはできません。

ifは「もしも~なら」という意味があります。

1は基本的なifの文で、「もし~なら」の文を最初に持ってきています。この場合は、いったんif文の後ろをカンマで区切ってから次の文を書きます。

2はif文が後ろに来ているパターンです。この場合はカンマで文を区切る必要はありません。

3は「even if」の文で、「たとえ~でも」という意味です。
Even ifを文頭に持ってくることもでき、その場合は「Even if you have much money, you can’t get this book.」となります。

■till(until)の文

1. I will keep watching TV till he comes here. 私は彼がここに来るまでテレビを見続けるつもりです。
2. I waited till the rain stopped. 私は雨が止むまでずっと待っていました。
3. We didn’t know it until she told us. 彼女が教えてくれるまでずっと私たちはそのことを知りませんでした。

tillとuntilはどちらも「~までずっと」という意味で、違いはありません。

1は「彼がここに来るまで」なので「till he comes here」と表現します。
「keep ~ing」は「~し続ける」という意味です。

2は過去形の文なので、tillの後ろの文も過去形にしましょう。

3はuntilを使っていますが、もちろんtillを使っても大丈夫です。

なお、前置詞byも「~まで」という意味がありtillと混同しがちですが、byは「~までの間に」という意味があります。
「9時までに」は「by nine」ですが、「9時までずっと」は「till nine」です。

■whenの文

1. Takashi was out when I visited. 私が訪れた時、タカシは出かけていました。
2. When you play soccer, please tell me. サッカーをするときは、私に教えてください。
3. She will be surprised when she knows it. 彼女がそれを知るとき、驚くでしょう。

接続詞whenは、「~の時」と訳します。

1は「私が訪れた時」なので「when I visited」と表現します。whenの前も後ろも過去形の文になっています。

2はwhenを文頭に持ってくるパターンですが、疑問詞whenと混同しないようにしましょう。whenを先頭にした場合は、いったん文をカンマで区切ります。

3は未来形の文ですが、作り方は同じです。ただし、whenの前の文はwillを使った未来形の文ですが、whenの後ろの文はwillを使わないことに注意してください。

■whileの文

1. He was playing soccer while I am studying. 私が勉強している間、彼はサッカーをしていました。
2. Keep quiet while the baby is sleeping. 赤ちゃんが眠っている間は静かにしなさい。
3. My brother is tall, while I am short. 兄は背が高いが、私は低い。

whileは「~の間」という時間を表す接続詞です。また、「一方で」という意味もあります。

1と2は「~の間」の意味で使われています。
現在進行形や過去進行形と一緒に使われることも多いので、これらの文法も思い出せるようにしておきましょう。

3は「一方では」の意味で使われています。中学英語ではあまりこちらの意味で使われることはないかもしれませんが、参考として覚えておけば役に立つかもしれません。

関係代名詞

関係代名詞

関係代名詞には以下の種類があります。

who・・・主格、目的格(人を指す場合に使う)
which・・・主格、目的格(物を指す場合に使う)
that・・・主格、目的格(人・物どちらにも使える)
whose・・・所有格

■主格の関係代名詞who、which、that

例えば、

1. I know the man. 私はその男性を知っています。
2. He works in the library. 彼は図書館で働いています。

という2つの文があるとします。

これを1の文を主文(メインの文)にして、2の文は1の「the man」がどんな人であるかを説明した文と考えて、1つにしてみます。
すると「私は図書館で働いているその男性を知っています。」という文になります。

これを英文にすると、

I know the man who works in the library.

となります。
1の文が主文なのでI know the manはそのまま書けばいいのですが、2の文をどうつなげるかがポイントです。

2の文の主語はhe、つまりthe manですね。
このthe manは1の文に出てきていますので、2の文ではwhoという関係代名詞に置き換えています。
つまり、関係代名詞whoは、2の文で主語の役割を果たしているわけです。これを「主格の関係代名詞」と言います。

whoの前にある単語や句(この場合はthe man)を、「先行詞」と呼びます。

では、もう一つ例文を見てみましょう。

1. The teacher lives in Osaka. 先生は大阪に住んでいます。
2. She taught me English. 彼女は私に英語を教えてくれました。

The teacher who taught me English lives in Osaka. 私に英語を教えてくれた先生は、大阪に住んでいます。

主語は「先生は」なので、the teacherがまず先頭に来ます。そして、その先生がどんな先生かを説明したいので、ここで関係代名詞whoを使います。
whoは先行詞the teacherの役割をしてくれている(後ろの文の主語になってくれている)ので、後ろには動詞をつなげます。

では、関係代名詞を使った例文をいくつか挙げてみます。

1. I have a friend who swims very fast. 私には、とても速く泳ぐ友達がいます。
2. The woman who talks with your brother is my mother. あなたのお兄さんと話している女性は私の母です。
3. I have a dog which has long hair. 私は長い毛を持つ犬を飼っています。
4. Takashi bought a large chair that was sold in the store. タカシはその店で売られていた大きなイスを買いました。

1の文は、後ろの「swims very fast」の主語が前の文のa friendと同一人物なので、関係代名詞whoを使っています。

2の文は先行詞がthe womanで、the womanがどんな女性なのかを関係代名詞whoを使って説明しています。

3の文では、whoではなくwhichを使っています。この文の先行詞はthe dogなので、人ではありません。先行詞が人ではなく動物や物の時は、whichを使います。

4の文では関係代名詞thatが使われています。thatは先行詞が人でも物でも使える、万能な関係代名詞です。
1~3の例文に出てくるwhoとwhichは、すべてthatに置き換えることができます。

また、主格の関係代名詞は省略することもできます。
つまり、1~4の例文にあるwhoやwhich、thatは無くてもOKなのです。
ただし、「ここに適切な関係代名詞を入れなさい」という設問が出てくることがありますので、先行詞が人ならwhoかthat、物ならwhichかthatをきちんと選べるようにしておいてください。

■目的格の関係代名詞who、which、that
主格の関係代名詞は主語の役割を果たしますが、目的格の関係代名詞は目的語の役割を果たします。

それでは例文です。

1. The man is a doctor. その男性は医者です。
2. I saw him yesterday. 私は昨日彼を見ました。

The man who I saw yesterday is his father. 私が昨日見た男性は医者です。

2の文は1のthe manがどんな男性であるかを説明しているので、the manのすぐ後ろに2の文の内容を書きます。
しかし、the manと2の文の主語(I)は同一人物ではありません。the manと同一人物なのは、himですね。このhimを関係代名詞whoを使って置き換えます。

関係代名詞whoは、先行詞(the man)のすぐ後ろに来るので、「the man who I saw yesterday」という順番になります。
I sawの後ろにはhimを書いてはいけません。himはもう関係代名詞whoに置き換わっているからです。

目的格の関係代名詞も、whoやwhichをthatに置き換えることができます。

同じように目的格の関係代名詞を使った例文をもう少し見てみましょう。

1. He is a student who I taught English. 彼は私が英語を教えた生徒です。
2. This is a letter which I wrote. これは私が書いた手紙です。
3. The picture that he took is beautiful. 彼が撮った写真は美しい。

1の文は「He is a student. I taught him English.」という2つの文が1つになった形です。a studentとhimが同一人物なので、ここを関係代名詞whoを使ってつなぎます。

2の文は2つに分けると「This is a letter. I wrote it.」です。
先行詞がa letterという「物」なので、whichを使います。

3の文は2つに分けると「The picture is beautiful. He took it.」です。
関係代名詞はthatを使っていますが、whichでもOKです。

主格の関係代名詞と同様に、目的格の関係代名詞も省略することができます。

■所有格の関係代名詞whose

所有格(~のもの)の役割を果たすのが、関係代名詞whoseです。

それでは例文です。

1. I have a friend. 私には友達がいます。
2. Her father is very famous. 彼女のお父さんはとても有名です。

→I have a friend whose father is very famous. 私には、とても有名なお父さんを持つ友達がいます。

1の文のa friendと同一人物なのは、2の文のherです。(her fatherが同一人物だと思わないように注意してください)
このherは「彼女の」という所有格ですので、所有格の代名詞whoseを使って書き換えることができます。

他にも例文を見てみましょう。

1. I saw a boy whose shirt was red. 赤いシャツの男の子を見ました。
2. Takashi rides a bicycle whose tires are big. タカシはタイヤが大きな自転車に乗ります。
3. I saw a boy of which shirt was red. 赤いシャツの男の子を見ました。

1の文は「I saw a boy. His shirt was red.」を1つにまとめています。
先行詞はa boyです。

2の文も同じく、「Takashi rides a bicycle. Its tires are big.」という2つの文を1つにしています。
先行詞はa bicycleです。先行詞が人でも物でもwhoseを使います。

3の文は、1の文をwhoseではなくof whichを使って書き換えた文です。
whoseとof whichはお互いに置き換えることができます。

接続詞と関係代名詞のthatの違い

接続詞と関係代名詞のthatの違い
接続詞でもthat(~ということ)が出てきましたが、関係代名詞のthatと紛らわしいと思うかもしれません。

接続詞thatと関係代名詞thatの違いは、thatの後ろに続く文が文として成り立っているかどうかで判断できます。
成り立っていれば接続詞that、成り立っていない(主語や目的語がない)なら関係代名詞thatです。

例文で見てみましょう。

1. I know that he became a doctor. 私は彼が医者になったことを知っています。
2. I know him that became a doctor.  私は医者になった彼を知っています。

1の文では、thatの後ろが「主語(he)+動詞(is)+名詞(a doctor)」という形になっていて、1つの文として成り立っています。つまり接続詞のthatです。

2の文では、thatの後ろが「動詞(became)+名詞(a doctor)」となっていて主語がありません。ということは、このthatが主語の役割を果たしている=関係代名詞のthatということがわかります。

日本語に訳してみると何となく同じような意味に聞こえるので判断しにくいですが、thatの後ろの文の形がどうなっているかを見るとわかりやすいでしょう。

接続詞は種類が多いので、まずは接続詞の単語のつづりと意味から覚えましょう。
そこがマスターできれば、ほとんど文の作り方は同じです。

関係代名詞は一言で説明しにくい文法のため、最初は頭に入ってこないかもしれません。
練習問題をたくさんこなして身に付けていきましょう。
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