漢検対策 3級・準2級・2級 合格者に聞く!おすすめ勉強法
初めて資格にチャレンジする方におすすめの資格といえば、漢字検定です。
10級からあるので小学生・中学生でも充分挑戦、取得可能な資格になります。
ここでは漢検3級・準2級・2級取得者の方にアンケートを取り、おすすめの勉強法や経験談を訊いたのでご紹介いたします。
日本漢字能力検定(漢検)とは?
日本漢字能力検定(漢検)はどのような資格?
まず、どのような資格か簡単にご紹介したいと思います。
漢検は漢字能力を測定する技能検定で、「読む」「書く」能力に加え、漢字の意味を理解しているか。
また、文章の中で適切に使うことができるか。
という事も試験の内容になります。
日本人として是非持っておきたい資格の一つと言えますね。
受験方法
漢検には3種類の受験方法があります。
①個人受験は、47都道府県に設けられた会場で受験する。
②団体受験は、塾、学校、企業などで10名以上の受験者を集め、まとめて応募・受験する。
③漢検CBT(Conputer Based Testing)受験という会場でコンピューターを使用し受験する。
級と受験レベル
漢検は10級から始まり、9、8…3級、準2級、2級、準1級、1級の12レベルあります。
10級:小学生1年生レベル
4級:中学校在学レベル
3級:中学校卒業レベル
準2級:高校在学レベル
2級:高校卒業・大学・社会人レベル
初めて受験する方は、上記のレベルを参考に受験級を決めていただければと思います。
高校受験に有利?
漢検は持っていると高校受験に有利と言われています。
また、単純に高校受験に向けた学習にも有効です。目安としては3級以上を取得していれば、評価してもらえる高校が多いようです。
取得した時の年齢は?
3級・準2級・2級を取得している方達は、何歳の時に取得したのでしょうか。
7割強の人が高校生卒業までに取得している結果となりました。
漢検は、最近社会的にも評価され、受験時や就活時にも役立つ資格となっているので、漢字検定に興味が沸いた人は是非トライしてみてください。
下は3歳、上はなんと!103歳の方が受験をされているそうです。
幅広い年齢の方が受験されている漢検ですので、漢検受験に早い遅いという事はありません。
何級を持っていますか?
アンケート結果では9割の人が2級・準2級を取得しているという結果になりました。
これから受験する予定の人は、まずは2級合格を目標にすると良いかもしれません。
圧倒的支持!過去問・問題集を制する!
合格者にどのような勉強をしてきたのか訊いたところ、なんと8割近い合格者が過去問または問題集を使った勉強をしていたことが分かりました。
それも、過去問または問題集を使った勉強をした人は、短い勉強期間で合格している傾向がありました。
つまり、過去問・問題集は合格のための王道であり近道なのです。
過去問・問題集を使った勉強が支持される理由は?
問題形式は過去と大きな変化は無いので、過去問を解くことで、まず問題形式に慣れることができます。
また、1度過去問を解く事で現在の自分の実力を知ることができます。
実力が足りている分野・足りていない分野が浮き彫りになるので、次に何を勉強していくべきか計画を立てやすくなります。
また、過去問を解いてみて良い結果が出れば、次の試験に臨む自信がつきますね。
問題集は分野ごとに問題が分かれているので、自分の実力が足りていない分野など、強化したい箇所を集中的に効率よく勉強できます。
現在の取得級合格まで何か月勉強しましたか?
なんと80%以上もの人が勉強期間3ヶ月未満という結果になりました。
真面目に勉強したら季節が変わる前に取得できるかもしれません。
取得の為に行った勉強は?
合格者の、過去問・問題集に関する声を紹介します。
そして、一通り問題を解いてみてから、本番と同じようにタイマーをかけて自己流の模試を試していました。
1日1回は模試を行うようにして、1週間の平均の点数を出してどれくらい自分に能力がついているかをチェックしていました。
勉強を初めてすぐは半分ほどしか溶けなかったのに、本番前には9割は解けるようになっていました。
あえてこれから新しい漢字や言葉を覚えると言うのでなく過去問で出来なかった漢字や言葉の意味を繰り返し繰り返し覚えるまでやると言う手法で合格することができました。
自分である程度の合格ラインを設定しその設定した点数に満たなければ次に開催された漢字検定の過去問に進めないと言う方法で自分の勉強のペース、進捗具合が順調か否かを見極める目安にもなります。
1冊の過去問を終えたらまた最初のページに戻って同じ過去問をやる。
これをやると少しずつ自信がついていき最終的には自信が確信へと変わっていく。
自分はこれだけやったんだからと思えると実際の試験でもそれ相応の結果が間違いなくでるはずです。
過去問には直接書き込まず、ノートにて何度も解いて全て正解するまでひたすら反復学習して勉強しました。
通勤時間などの電車の待ち時間にノートを読んで熟語や漢字の読みを覚えていました。
また、普段あまり使わない四字熟語や部首の問題など自分の弱点をきちんと見つけて集中的に学習するようにしました。
何度も何度も繰り返し準2級の対象となっている漢字を練習し、時には練習問題に挑戦し、もし間違っている所を見つけたら徹底的に勉強しなおしました。
問題集を購入しても眺めるだけではなく、実際に自分で漢字を書いたり自分で調べなくてはなかなか覚える事はできません。
読むだけではなく、書くことを重視していました。
間違えた問題には印をつけて、あとで振り返った時にわかりやすいようにしました。
わからない漢字があった際は、電子辞書を使って調べると手早いのでおすすめです。
書いてある内容をノートに何度も何度も書き写し、ひたすら練習していました。
また、その際、「青いペンで書くと暗記できる」というのを信じていたため、書き写す際は青いペンを使用していました。
思い込みかもしれませんが、ただシャープペンで書くよりは暗記がはかどったような気がします。
問題集を一通り解いてみて自分が知らない熟語や四字熟語、ことわざを徹底的になくしていきます。
また、すべて読めるだけでなく書けるようにしました。口から出すことができても実際に書くとなると、ペンが止まってしまうことが多々あります。
「けいこうぎゅうご」と読めるだけでなく、実際に「鶏口牛後」と書こうとすると、一番簡単な「口」の文字が思い付かないなど意外な弱点が見つかります。
また、鶏口とは何なのか、など疑問も出てきて言葉への興味が湧き調べているうちに言葉がより記憶に残りやすくなります。
過去問・問題集以外の勉強法
多くの合格者が過去問・問題集を使った勉強をしてきたことがわかりましたが、それ以外の勉強もしてきた人も多数いました。
ここでは、合格者が行った過去問・問題集以外の勉強法を紹介します。
問題を自作
これを作っておくと、移動中など場所を選ばずに隙間時間にも勉強できるので便利です。
お互いに同じ級を受験するライバルだったので、モチベーションも保てました。
新聞や小説を読む
これによって基礎は見につきました。漢検二級、準二級の問題は特別に勉強したわけでもなく案外普通に読めて書けました。
体を動かしながら声に出して覚える
・過去問を解いて現在の実力をチェック。
・問題集で苦手な分野を集中的に勉強。
・自分で問題を作成したり、普段から新聞や小説を読むといった勉強法も効果あり。
資格初心者におすすめの資格になりますので、興味のある人は是非受験してみてくださいね。