時制 | 中学英文法問題集
中学英語で学習する「時制」に関する問題集です。
現在形~現在完了形までの文法が登場しますので、未学習の文法があれば先にそちらを学習してください。
色々な時制
1)「私たちは野球をします」を英文で書きなさい。
2)1の文に「昨日」を付け加えて過去形の英文で書きなさい。
3)1の文に「明日」を付け加えて未来形の英文で書きなさい。
4)1の文に「今」を付け加えて現在進行形の英文で書きなさい。
5)1の文に「その時」を付け加えて過去進行形の英文で書きなさい。
6)「私たちは2回野球をしたことがあります」という意味の現在完了形の英文を書きなさい。
7)「タカシは野球をします」を英文で書きなさい。
8)「タカシは一度も野球をしたことがありません」という意味の現在完了形の英文を書きなさい。
【ヒント】
・現在形の文・・・一般動詞を使う場合は三単現のsに注意しましょう。
・過去形の文・・・一般動詞またはbe動詞を過去形にします。
・未来形の文・・・助動詞「will」か「be going to」を使います。
・現在進行形の文・・・「be動詞の現在形+動詞のing形」で作ります。
・過去進行形の文・・・「be動詞の過去形+動詞のing形」で作ります。
・現在完了形の文・・・「have+過去分詞」で作り、「完了・経験・継続」の3つの訳し方があります。
【解答】
1)We play baseball.
2)We played baseball yesterday.
3)We will play baseball tomorrow.(We are going to play baseball.)
4)We are playing baseball now.
5)We were playing baseball then.
6)We have played baseball twice.
7)Takashi plays baseball.
8)Takashi has never played baseball.
【解説】
1)現在形の文なので、動詞の形に注意をしながら文を作ります。もし主語が三人称単数形なら一般動詞「play」に「s」や「es」を付けなければなりませんが、ここでは主語が「私たちは」なので「play」はそのままの形で使います。
2)過去形の文は、動詞を過去形に変えます。「play」の過去形は「played」です。
3)未来形の文は、助動詞「will」を使います。「主語+will+動詞の原形」という語順になります。
「will」の代わりに「be going to」を当てはめることもできます。
4)現在進行形は「be動詞の現在形(am/is/are)+動詞のing形」で作ります。
5)過去進行形は「be動詞の過去形(was/were)+動詞のing形」で作ります。
6)「~したことがある」という表現は、現在完了形の「経験」の用法です。
現在完了形は「have(has)+過去分詞」で作ります。
「2回」は「twice」と表現しますが、「1回」は「once」、3回は「three times」、4回は「four times」です。「3回」以降は「数詞+times」で作ります。
7)主語が「Takashi」という三人称単数形に変わったので、動詞は「plays」にします。なお、主語が三人称単数形であっても、三単現のsやesを付けるのは現在形の文の時のみなので、過去形や未来形の文では不要です。
8)「一度も~したことがない」は現在完了形の文に「never」を使い、「have(has)+never+過去分詞」で表現します。「never」自体に否定の意味があるので、他に「not」等を使う必要はありません。
主語が三人称単数形なので、「has」を使う点に注意しましょう。
時制の見分け
1)彼は自分の部屋で音楽を聴いているところでした。
He ( )( )( ) music in his room.
2)私は北海道に住んでいます。
I ( )( )Hokkaido.
3)あなたは先週ユキに会いましたか?
( )( )( ) Yuki last week?
4)私たちは今サッカーを練習しているところです。
We ( )( )( ) now.
5)私はすでに宿題を終えました。
I ( ) already ( ) my homework.
6)私の兄は3回カナダに行ったことがあります。
My brother ( )( ) to Canada three times.
7)彼はこの街で生まれました。
He ( )( )( )this city.
8)私はその時から彼を尊敬しています。
I ( )( ) him ( ) then.
【ヒント】
日本語の文を読んで、時制を確認しましょう。
現在完了形は以下の3つの訳し方があります。
・完了(すでに~しました、したところです)
・経験(~したことがあります)
・継続(ずっと~しています)
「完了」では「just(ちょうど)」や「already(すでに)」のような単語がよく一緒に登場します。
「経験」では「once(一度)」「three times(三回)」のように経験回数を表す単語や、「before(以前に)」のように経験した時期を表す単語がよく使われます。
「継続」では「for two years(二年間)」や「since 1990(1990年以来)」のように継続期間を表す単語が用いられることがあります。
【解答】
1)was,listening,music
2)live,in
3)Did,you,meet(see)
4)are,practicing,soccer
5)have,finished
6)has,been
7)was,born,in
8)have,respected,since
【解説】
1)「~しているところでした」なので、過去進行形の文です。主語が「彼は」なのでbe動詞は「is」の過去形である「was」を使います。
「音楽を聴く」は「listen to music」という熟語で覚えておきましょう。
2)「今現在住んでいる」状態なので、現在形の文です。
3)「先週」という過去を表す言葉があり、「会いましたか」という過去形の表現があるので過去形の文を作ります。疑問文なので、「Did」から書き始めます。
4)「今~しているところです」という現在進行形の文です。主語が「私たちは」なのでbe動詞は「are」を使います。
5)「すでに~した」は現在完了形の文で表すことができます。現在完了形の「完了」用法は、「ある時点から行っていたことが今完了した」というイメージです。
現在完了形は「have+過去分詞」で作りますが、「already(すでに)」はその間に置きます。
6)「~したことがある」は現在完了形の「経験」用法で表現します。「行く」なので「go」の過去分詞「gone」を思い浮かべますが、「行ったことがある」と表現するときには「been」を使います。
「gone」を使うと、「行ってしまった(もうここにはいない)」という意味になります。
7)「生む」は「bear」という動詞です。過去分詞は「born」ですが、「be born」で「生まれる」という意味の熟語として覚えておいてください。過去形にするには「be」を過去形にします。
8)「(ある時点からずっと)~している」という表現は、現在完了形の「継続」用法を使います。「その時から(その時以来)」は、「since then」と表現します。
時制の書き換え
1)「I don’t write a letter.」を「手紙を書いたことがない」という文に書き換えなさい。
2)「She sleeps in bed.」を過去形の文に書き換えなさい。
3)「It snows in Osaka.」を未来形の文に書き換えなさい。
4)「Do you see my father?」を「見たことがありますか」という文に書き換え、「No」を使った返答文を三語で書きなさい。
5)「Tom drove the car.」を過去進行形の文に書き換えなさい。
6)「Are you going to wash these glasses?」を過去形の文に書き換えなさい。
7)「Nancy has just finished her homework.」を「まだ終えていません」という文に書き換えなさい。
8)「He cut the paper.」を日本語に訳しなさい。
【ヒント】
時制が変わる際には、動詞の形をどう変えなければいけないのか、助動詞をどのように使うのかを考えましょう。
疑問文は、be動詞を使った文なら「Is he ~?」や「Are you ~?」、一般動詞を使った文なら通常「Do(Did) you ~?」と表現しますが、現在完了形の場合は「Have you ~?」という特殊な形になります。
【解答】
1)I have never written a letter.
2)She slept in bed.
3)It will snow in Osaka.(It is going to snow in Osaka.)
4)Have you (ever) seen my father? – No, I haven’t.
5)Tom was driving the car.
6)Did you wash these glasses?
7)Nancy has not finished her homework yet.
8)彼は紙を切りました。
【解説】
1)「~したことがない」という「経験」の話をしているので、現在完了形を使います。
否定の意味を持つ「never」を、「have」と過去分詞の間に置くことで「一度も~したことがない」という意味の文を作ることができます。
2)「sleep」の過去形は「slept」です。不規則変化の動詞なので覚えておきましょう。
3)「snow」は「雪が降る」という意味の動詞です。未来形にする場合は動詞「snow」の前に「will」もしくは「be going to」を置きます。「be going to」を使う場合は、主語によってbe動詞の形を変えます。どちらを使った場合でも、「snow」は原形にします。
4)「~したことがありますか」という「経験」を問う文なので、現在完了形を使います。
現在完了形の疑問文は「Have you 過去分詞 ~?」や「Has he 過去分詞 ~?」と表現します。
「ever」は「かつて」という意味があり、経験を問う現在完了形の文ではよく登場します。「ever」を使う場合は過去分詞の前に置きます。
また、現在完了形の文に返答をするときは、「Yes, I have.」「No, I haven’t.」のように答えます。「Has he ~?」の場合は「Yes, he has.」「No, he hasn’t.」です。
5)元の文の「drove」は不規則動詞で、「drive」の過去形です。「drove」の意味が分からなくても後ろに「the car」があることから「運転する」という意味を連想できますが、原形・過去形・過去分詞(driven)は必ず覚えておきましょう。
6)過去形の疑問文なので「Did ~?」で文を作ります。元の文の「are going to」は未来を表す「be going to」なので、全て取り除いてしまいましょう。
7)「まだ~していない」は現在完了形の否定文で、「not ~ yet」で表現します。
「not」は「has」の後ろ、「yet」は文の一番最後に置き「has not finished ~ yet」という語順になります。
元の文の「just」は「ちょうど(終えた)」という意味があり肯定文で使うので、否定文では取り除きます。
8)「cut」は不規則変化の動詞です。原形も過去形も過去分詞もすべて「cut」のため、パッと見ただけでは区別が付きにくい動詞です。
過去分詞は受動態や現在完了形の文で使いますが、この文はbe動詞やhaveがないので当てはまりません。
そのため、この問題文の「cut」は原形(現在形)か過去形かのどちらかになりますが、もし現在形なら主語が「he」という三人称単数形なので、「cut」は「cuts」になるはずです。つまり、この問題文の「cut」は過去形の「cut」であることがわかります。
同じように、つづりが変化しない動詞は「read(読む)」や「hit(打つ、当てる)」「put(置く)」「set(置く)」等があります。時制を判断できるようにしておきましょう。
英文を読むときは時制を意識して文の内容を理解するように心がけましょう。