電気工事士資格 合格者に聞いた おすすめ勉強法
第1種と第2種の2種類ある電気工事士の資格。 電気工事を行うために必要になりますが、実技試験があります。試験の内容、難易度や、勉強期間など、合格者にアンケートをした結果をご紹介します。
どちらの資格をお持ちですか?
アンケート協力者の所有資格の割合は次の通りです。
どのようなタイミングで取得しましたか?
電気工事士を受験した動機は何ですか?
- 仕事で必要な部署についたので、必要なスキルを身につけるため。
- 食いっぱぐれがないと思ってので。
- 自分に自信がなかった。資格を得て自信を持ちたい。
- 技術関係の仕事がしたかったのと、資格を持っていた方が就職に有利だと考えたから。
- 電気設備関係の仕事に就きたいと考えたから。
- 職業がビルの設備管理であり、会社から資格取得を勧められていたため。
- 現場に入るために取得した。
- 職場の先輩が第2種電気工事士を1回の受験で合格したと自慢してきたことが悔しく、「では自分も1回の受験で取得して見せます。」ということで受験した。
- 電気に関係する工事が増加傾向であったため、必然と電気工事士の資格取得が義務になったため。
- 将来的に工業系の仕事に着こうと思い、電気科に入学したから。
- 高校が電気科だったので、必須だった。
何ヶ月間勉強をしましたか?
1年未満が多数のようです。しかし1年以上も30%近くいることから、油断はならないでしょう。
1日の平均勉強時間は何時間ですか?
合格までの勉強時間の合計は何時間ですか?
朝、昼、夜のどの時間帯を中心に勉強しましたか?
主にどこで勉強しましたか?
受けた通信講座や授業を教えてください
通信講座や授業を受けずに合格した方が最も多いという結果でした。
受験勉強のために買った参考書、問題集は何冊程買いましたか?
使いやすかったおすすめ参考書のタイトルを教えてください
- オーム社の「第1種電気工事士筆記試験問題・解答集」
- 出版社 日本電気協会
- 合格第2種電気工事士
- 図解 よくわかる!第2種電気工事士試験
- 第2種電気工事士筆記問題集
- 第2種電気工事士筆記試験標準解答集
- 第2種電気工事士試験完全攻略 筆記試験編 (技術評論社)
取得するまで何回受験しましたか?
1回の人が多いですね。電気工事士資格は受験料が高いので、1回で合格してみせると意気込んだ人が多かったようです。
勉強の際に効果的だった気分転換の方法はなんですか?
- 録画したドラマの観賞。
- お菓子を食べながらの勉強。
- 近くの喫茶店でコーヒーを飲む。
- 散歩。
- 1時間以上は通しでしないこと。それ以上は集中力が途切れ、頭に入らないから。
- テレビ・PC等の誘惑されるものがなるべくない場所で勉強する。喫茶店・ファミレス等。
- 勉強時間は2時間と決め、それ以上でも以下でもなく、だらだらしないことが重要。
2時間たったら趣味に時間が使える!という意識で、それが気分転換になって毎日継続して勉強を続けられた。 - 音楽を聴きながら何も考えないこと。
- テレビを見ながら全身をストレッチ。
- テレビを見る。
- 勉強後のご褒美のお酒
勉強に集中する方法について教えてください
- 受験料が高いので、滑るもんかの一心。
- テレビを見ない。
- 勉強道具と机以外誘惑のない場所で勉強する。
- 図書館にいく。
- 家ではしない!テレビなどの誘惑を断つため店に行く。
- 音楽を聴く。
- 集中するために、常にBGMをかけていた。
- 纏まった時間が確保できるように皆が寝静まった後に勉強すること。
- なるべく騒音が入らない環境で勉強する。気が散るようなものはなるべくとおざける。
効果的だった勉強法について教えてください
ひたすら過去問題の繰り返し
あと机上での勉強を続けるのに、勉強は帰宅後の平日のみと決めておりました。やはり仕事が休みの日は勉強内容が頭に入らず、オフ状態でした。もっと上の資格取得を目指すには、やはり休み返上で勉強しないと受かる気がしません。
実技に関しましては、普段から仕事で使用しておりましたので、数回の練習で無事合格しました。
これからは資格なしでは、通用しません。若い頃は資格の大事さ、ありがたみがわかりません。30を越えて最近わかってきました。だんだん部下が増えてきてるので、言葉だけではなく資格の大切さを伝えたいと思います。
試験では時間との勝負
筆記問題は、ひたすら勉強ですが実技はとにかく数をこなすしかありません。結構、感覚というか手で覚えるって感じなのでねじりやノの字をひたすらやりました。家に持ち帰って練習したくらいです。
あとはナイフやペンチの各部の長さを覚えます。それをあてがう事で電線の長さを瞬時に測る事が出来ます。
試験では時間との勝負です。いかにスムーズにロスなくやる事です。電線を組むときには見た目にも気を使います。出来上がりの見た目は大事です。作成した側も気持ちがいいものです。ある程度のレベルになったら時間を測りやってみるのもいいでしょう。無駄の無い確実な作業が出来れば合格出来るでしょう。
自信をもって試験に望みましょう!やってきたことは無駄にはならないはずです。力みすぎて電線を傷つけないように。
効果的な勉強方法
筆記試験は先ずは計算問題を飛ばしてテスト問題の後ろの道具の名前や法規等を勉強します。何日か勉強したら絶対に覚えますから、その後に計算問題をしてください。私の経験から、まぁ簡単に言うと後ろからの方が覚えやすい、自信がつきやすいということです。
その後、計算問題をしてください。これは私に試験を教えてくれた先生も言っていましたが計算問題が分からなければ過去問5年間の計算問題の絵と答えだけでも覚えておいてくださいと。同じ問題が出ますからと実際に試験当日に同じ問題が出ました。計算問題の意味は分かりませんが点数は稼げました。
次は技能試験です。とにかく天狗にならずに何回も実務をしてください。私は手に豆ができるほどしました。頭の中で結線図が書けるまで問題を覚えてください。そうすれば必ず合格します。
睡眠と朝学
もう1つが朝に学習するということです。朝の4、5時には起きて勉強を済ませて7時頃から朝ご飯という流れを作りました。もともと早起きが苦にならないし、この時間帯はより集中力が増して、覚えたことが頭に残りやすく他の時間帯よりも勉強自体が苦になりません。それに朝勉強を済ませてしまえば、その後の1日、勉強が終わったという解放感が得られて気分的に楽です。脳機能的にも朝学習する事は記憶の定着にもいいし、集中力も高くなると聞いたので実行してみました。
時間がなければ計算問題優先
計算問題を攻略する上で必要なことはとにかく途中の式を省略しないで書くことが重要になってくる。そうすれば応用がきくようになり、得点源とするこがいずれ出来るようになる。そうしてから暗記系の攻略に取りかかった方がいい。
学科が合格してからでも実技は間に合うとは思うが、多少なりとも余裕があれば実技対策を先行してはじめてもいいと思う。第2種電気工事士試験は努力すれば必ず合格出来るので頑張ってください。
苦手な分野は飛ばして先に進む
機器・工具の名称を答える問題も出てきますが、自身が持っている参考書に載っているものを頭に入れておくだけで充分です。電気工事に携わっている方は楽勝の問題ですが、携わっていない方にとってはなかなか難問です。そして、機器・工具をすべて覚えようとすると膨大な量になるため、この分野は正直年度によって運の要素が強いです。
電気工事士といえば実技試験ですが、筆記を合格してから猶予がありますのでその期間での練習で充分です。重大欠陥は1発不合格となるので注意しましょう。
実務の経験を積む
実務に関しては、過去の試験問題を参考に、行い、器具や、電線などを購入し、経験をつむことです。試験前は、過去の試験問題を使い、時間を、計算しながら、繰り返すことです。あまり時間を気にしすぎると、余計に時間がかかります。しっかり問題を読み理解して解いていくのが大事だと思います。
基本を忠実にやれば、合格の道が近づきます。繰り返しますが、繰り返し行うこと、その資格に興味を持ち、それが将来に役立つことを考えて試験に望むべきです。
参考書は、複数より、過去の試験問題を参考に行ってください。
YOUTUBEを利用
また、実技試験に関しては、YOUTUBEで実際の作業風景&解説の動画が山ほどあります。これらの動画は、年ごとに問題の解説をしながら実際に回路を作成してくれる動画で、正直なところ参考書をただ読むだけではあまり理解できない内容も、こういった動画を参考にすれば、非常に効率よく勉強できます。
復習はかかさず図や写真から覚える勉強法
また、前日に勉強したことは翌日に必ず復習し、理解力を確認しておくことで、足りない知識を補い、知識を確実なものにしたことが効果的でした。電気工事士試験の内容は、1つの問題で複数の知識がなければ解けない問題があり、知識の積み重ねが点数をアップさせることについて後に気が付きました。
過去問題を解きまくる
電気工事士の問題には、毎年必ず傾向があり、また過去問題を遡っていくにつれて、この問題は結構出ている、これは出ていないなどで、ある程度『必ず覚えるべき問題』や『必ず覚えるべき回路の特徴』などが出てきます。
特に部品の名称などは、試験問題ではかなり重複する問題が出ていて、特に小さな部品はよく見ないと似たような部品が多いため、引っ掛けとして出す場合があります。名称が似ていたり、下線が付いていると意味が変わる記号なども狙い目です。この辺りは前者と同じように意地悪な引っ掛け問題になりますし、特にスイッチ系の記号にひっかかるようでは、実技でミスをする可能性があります。こういった傾向を抑えるためにも、過去問の反復練習をお勧めします
イメージは大切
あとは暗記方式で、覚えた事を、ノートに書く。教科書と照らし合わせて、合っているかどうかを確認して、内容が違い、自分なりに正解か判断して、間違っていると思ったら、繰り返します。適当にやってたら、ちゃんと覚えられないし、まぎらわしい選択問題で間違えてしまいますからね。
結構自分なりに厳しく完璧にやったつもりです。そのおかげて、かなり時間かかったと思います。
実技試験練習は、学校でしかできないので、授業に集中でした。自分で材料買って家で練習しようとは思わなかったので。あとは、授業でやった工事練習を家に帰ってノートに絵を順番に描きました。1番時間かかりましたね。でも、その絵を描いたおかげて、工事練習のイメージができました。
失敗談があれば教えてください
- 夏の試験だったんですが試験会場がクーラー ガンガンで寒く冬みたいで電線が硬くなり苦労しました。
- 実技試験で施工不要部分も作ってしまいました。
- 試験会場が大学構内だったのですが、広くて試験場所がわからず、ギリギリ間に合いましたが、遅刻しそうになりました。
- 稀に初めの計算問題で引っ掛け問題が出題されます。
私はそこの分野をすべて落としました。
幸い合格点ギリギリで受かりましたが、点数を稼ぎやすい分野なので落ち着いて説くことですね。 - 実技の際、向きが重要なパーツの取り付けには注意しましょう。
私はそれで何度か、過去問題を組んでいる時に減点された経験があります。 - 手をナイフで切りました。
学習を進めていく上でのポイント
・過去問を解いて現在の実力をチェック。出題傾向を把握して対策。
・問題集で苦手な分野を集中的に勉強。
・時間を計って模試を行い、本番の時間配分を考えておく。
・知識のインプットとアウトプットをバランスよく行う。