百年戦争まとめ | 4コマ漫画で歴史の勉強

ヴァロワ朝誕生～開戦（1328年）

フランスでは、カペー朝のフィリップ4世の死去後、王家を継ぐ直系の血筋が途絶えてしまいます。
フィリップ4世の親戚筋にあたるフィリップ6世が、王位を継いで仏王になりヴァロワ朝が誕生しました。
母親がフィリップ4世の直系の血をひいている英王のエドワード3世は、自分こそが正当な王位継承者だと異議を唱えます。
エドワード3世はフィリップ6世に宣戦布告し、仏王の王位を巡り100年戦争が始まりました。

スロイスの海戦（1340年）

エドワード3世は、戦争資金の調達のためにイギリスに一旦帰ります。
資金の準備ができて、再上陸しようとするエドワード3世を阻止しようと、フランス海軍はスロイス近海で戦います。
フランス海軍は大敗して、以降、フランス北部の制海権は長きに渡りイギリスのモノとなりました。

クレシーの戦い（1346年）

エドワード3世は、フランスの領内を略奪しながら進軍する騎行を行い、フランス北部に甚大な被害を与えます。
仏軍は4万の大軍で迎撃に向かい、クレシ―で両軍は戦います。
1万2千と数で劣ってい英軍でしたが、長弓兵部隊の射程を活かした戦いで、仏軍を破りました。
この戦いの後、ヨーロッパではペストが大流行して、両国の国力は低下してしまい戦争所ではなくなり、期間限定の休戦協定が結ばれました。

ポワティエの戦い（1356年）

休戦期間が終わるとすぐに、エドワード3世の息子であエドワード黒太子がフランス南西部に上陸して、騎行を再開します。
迎撃にきた仏軍と、ポワティエで開戦。またも、英軍の長弓兵に仏軍は敗れました。
この戦いで、時の仏王のジャン2世は捕らえられ捕虜になりました。

休戦（1375年）

敗戦続きのフランスは、1360年にイギリスに有利なカレー条約を結び休戦条約を結びます。
休戦状態ではありましたが、隣国のカスティーリャ王国の争いを利用して、フランスとイギリスの代理戦争が行われました。

アジャンクールの戦い（1415年）

カスティーリャ王国の内戦の後、エドワード黒太子が治める、アキテーヌを巡り争いがおきます。
仏軍はゲクラン将軍の活躍などもあり、次々と領地を取り戻していきました。
分が悪くなってきたイギリスは、休戦協定を打診して、ブルージュ条約を結びました。
暫くは休戦状態が続きましたが、英王ヘンリー5世が就任すると、騎行を再開します。
迎撃にでた仏軍は、アジャンクール近郊で英軍と戦いますが、またも長弓兵部隊にかなわず敗北します。

ジャンヌダルク オルレアンの解放（1429年）

シャルル6世が精神を病むと、王座をめぐり、王妃を推すブルゴーニュ派とシャルル王太子（シャルル7世）を推すアルマニャック派に分かれて、内戦状態になります。
北部と南部の間にあるオルレアンの街で、英軍と仏軍の戦闘が続くなか、突如シャルル王太子の元に、神託を受けた少女ジャンヌダルクがやってきました。
ジャンヌはオルレアンに到着すると、自ら陣頭に立ち英軍と戦い、仏軍を勝利へと導きました。

シャルル7世の戴冠式（1429年）

オルレアンの街で勝利した仏軍は勢いにのり、ランスの街の奪還作戦を開始します。
その途中で行われたパテ―の戦いでは、仏軍は英軍の長弓兵部隊を倒し始めて野戦で勝利しました。
その後も、領地を奪い返しながら仏軍は進軍して、ランスに到着します。到着した翌日にはシャルル王太子の戴冠式が行われ、正式に王位を継ぎシャルル7世に即位します。

ジャンヌの火あぶり（1431年）

戴冠式の後も、和平を拒み戦い続けるブルゴーニュ派に対して、シャルル7世は、パリ奪還に作戦を開始します。
しかし、英軍とパリ市民の両方に抵抗されてしまい、奪還作戦は失敗してしまいました。
翌年、コンピエーニュの街近郊の戦闘中に、捕虜になったジャンヌは、異端審問にかけられて火刑に処されました。

カスティヨンの戦い～終戦（1451年）

シャルル7世は、ブルゴーニュ派にイギリスとの同盟を破棄させて、アルマニャック派との間に「アラスの和約」と言う和平条約を結ばす事に成功します。
仏軍はカスティヨンの戦いなどで英軍を破り、領地をドンドン奪い返していきます。フランス全土から英軍を追い出し、100年戦争は終結します。
戦後、イギリスは王位を巡るバラ戦争が勃発して、内乱状態になりフランス侵攻どころではなくなりました。