酸化還元でつまづかないためのポイント!酸化数の計算
高校化学でつまづきやすい酸化還元。しかし、ポイントをしっかり押さえれば、誰にでも理解できるようになります。
そのポイントとは、ズバリ「酸化数」の求め方。概念がよくわからなくても大丈夫。計算さえできれば、きちんと得点につながります。
酸化還元は高校化学でよくつまづくポイントです。
酸塩基まではわかっていたのに、酸化還元で途端にわからなくなる、という人も少なくありません。
酸化還元でつまづかないために、今回は酸化還元を理解するための酸化数の求め方を解説します。
基本を押さえて確認!酸化数
酸化還元の問題を解くためには、酸化数の計算が大事です。これをしっかり理解しておきましょう。
このとき、水素Hの酸化数は+1、酸素Oの酸化数は-2と暗記してしまいましょう。
あとは、以下の手順で求めることが出来ます。
① まず、化学式を見て、どの元素の酸化数を求めるのか確認します。
このとき、基本は水素H、酸素O以外をチェックすることがポイントです。 (例)炭酸水素イオンHCO3(-)なら、炭素C
② 酸化数を求めるべき元素の酸化数をX、水素を+1、酸素を-2として、酸化数の総和を求める式を立てます。 (例)HCO3(-) → (+1) + X + (-2)×3
③ 方程式にしないとXが求まりません。化学式の右上のイオンの価数を確認しましょう。 (例)HCO3(-) → -1
④ ②と③をイコールでつなぎ、方程式を解いてXを求めます。 (例)(+1) + X + (-2)×3 = -1 → X = +4
このようにして、ポイントをしっかり押さえれば、どんな物質のどの元素でも、基本的に酸化数を求めることができます。
過酸化水素H2O2は注意!
ただし、過酸化水素H2O2だけは例外です。
過酸化水素に含まれる酸素Oの酸化数だけは、不明なものとして扱って、上の①~④の手順に従って計算してください。
ここさえしっかり押さえられれば、半反応式を作る段階でもそれほど大きくつまづかないはずです。
でも、それは手順を正しく理解し、その通りに実践することで必ず求めることが出来ます。
この手順を、たくさんの問題を解いて自分のモノにしてしまいましょう。