中学の定期試験対策と同じじゃダメ!?高校入試 歴史の勉強法
高校入試の歴史は範囲が広く、指定された語句を使って文章を書く問題も2~3問出るので、何をどう勉強していいのかお手上げ状態になり困ったことはありませんか。
そこで、今回は高校入試の歴史に特化した勉強の仕方を教えします。
まず、高校入試における社会の歴史分野はどこが出るかは分かりません。まんべんなく出ます。
なので、ヤマを張るというのは非常に危険です。それよりも、これから紹介するコツをつかんで毎日少しでもコツコツと勉強した方が、本番で高得点が取れる近道だと思います。
語呂合わせだけでは高校入試対策は不十分
よく歴史は語呂合わせで覚えなさいと言われます。実際に学校の定期テストで語呂合わせなどの勉強法で高得点を取っている人も多いと思います。
語呂合わせは確かに覚えやすく、多くの知識を身に着けることができます。
しかし、歴史の1点だけを切り取って覚えるので、歴史の流れ、関連を把握するのは難しいです。
中学の定期試験などは、出題範囲が狭く、出題形式もシンプルなので語呂合わせの勉強で高得点も取れるでしょう。
しかし、入試の場合にはそれだけではダメです。
何故かと言うと、高校入試では、文化なら文化、政治なら政治といった風に時代の枠を超えた問題が出題されるからです。
具体的な例を挙げると、
①“次の文化を時代が古い順に並べかえなさい ア.元禄文化,イ.国風文化,ウ.化政文化,エ.天平文化”
②“…を並べかえ、○番目に古いものを答えなさい”
③“…を並べかえ、それぞれにあてはまる写真を選びなさい”
といった問題です。
このような問題が出題されても、しっかりと答えられるように、歴史をまとまりとしてとらえる勉強をしましょう。
歴史をまとまりとしてとらえる勉強法
高校入試では、時代の枠を超えた問題が出題されるため、語呂合わせで歴史の1点だけを切り取って覚えるだけではなく、縄文時代~昭和時代(平成時代初期)を大きな1つのまとまりと捉える事が重要です。
そのために、縄文時代~昭和時代(平成時代初期)の流れをノート1ページ程度にまとめてみるという勉強法がおすすめです。
そして、その大きなまとまりから文化なら文化という風に抜き出して今度は小さなまとまりを学んでいく、といった勉強の仕方が良いと思います。
もしくは、逆に、細かい知識を語呂合わせや一問一答で覚えた後に、それらの知識を年表にまとめて、大きな流れにしていくというのも効果的な勉強法なのでおすすめです。
文章で答える問題 -頻出問題と解き方-
最後に、高校入試で出題される、文章で答える問題の頻出問題と解き方についてご紹介します。
私は冒頭で、“どこが出るかは分かりません”と書きました。
確かに一問一答や記号(番号)で答える形式の問題はどこが出るかは分からないですが、文章で書く問題は出題される問題がある程度決まっています。
なので、入試対策問題集に載っている問題とほぼ同じものが出る可能性も大いにあります。
3つの頻出問題
ここで、比較的出やすい 絵を3枚紹介しましょう。
1枚目は、竹崎季長が描いた「蒙古襲来絵詞」です。
左に“てつはう”などの火器を持った蒙古兵と、右に馬に乗った日本の武将が描かれているアレです。
2番目は、ビゴーが日清戦争時の国際情勢を描いた風刺画です。
3番目は、同じくビゴーが日露戦争時の国際情勢を描いた風刺画です。
文章で答える問題の解き方
この様な問題は、必ず使いなさいという単語があります。その単語は絶対に使って下さい。
どんなにその絵の内容に合っている素晴らしい文章でも、指定された単語を使っていなければ減点の対象になります。
また、指定された単語や絵の中にヒントが隠されている事があります。
分からないと思っても、すぐにあきらめず、しっかりと絵を見てヒントをさがしてください。
① 歴史の流れを大きな1つのまとまりと捉え、その上でそれぞれ関連付いた小さなまとまりを作る。
② 文章を書く問題で、必ず使う様に指定されている単語は必ず使う。
③ 文章を書く問題を解くヒントは、指定されている単語や問題に付随している絵の中にある。
④ 常用漢字以外の漢字(“藤”や“禄”など)がたくさん出てくるので、そこで減点にならない様に気を付ける(③までがある程度できる様になったら、自分が間違えそうな漢字の漢字練習も良い)。
⑤ 人事を尽くして天命を待つ。
最後に、私のアドバイスが少しでも皆さんの志望する高校へ行くための助けとなりましたら幸いです。