勉強に効果的な7つの暗記方法

点数が稼げるはずの暗記科目なのにとにかく暗記が苦手。 効率的な暗記方法はないだいだろうか。 そう悩んでいる人も少なくないでしょう。 ここでは勉強時に使える7つの暗記方法をご紹介します。

勉強に効果的な7つの暗記方法

1 エビングハウスの忘却曲線の理論に沿った復習暗記法

1.1 エビングハウスの忘却曲線とは

心理学者のヘルマン・エビングハウスが行った実験結果を元に【人は時間が経つほど記憶が減っていく】ことを示した曲線グラフのことです。
エビングハウスの忘却曲
エビングハウスの忘却曲線を参考に考えると、人は何か新しいことを学んだあと、なんとたった1日でその74%は忘れてしまうのです。
どうすれば、忘れないように記憶できるのか…
そこで重要になってくるのが【復習】です。

1.2 復習すると短期記憶⇒長期記憶に変わる

上記のように1日でおおよそ忘れてしまう記憶も復習を繰り返すことによって脳に定着し、長期記憶へと変わります。

1.3 復習するベストなタイミング

効率的な暗記のために、復習するベストタイミングはいつでしょう?
適切なタイミングで復習すれば忘却曲線は緩やかになり、確実に長期記憶へと変わります。
忘却曲線を元におすすめするタイミングは、
1日後、3日後、1週間後、1か月後です。

2 語呂合わせ暗記法

語呂合わせ暗記法
語呂合わせと聞くとなじみのある方もたくさんいるのではないでしょうか。
歴史の年号をはじめ、化学の元素周期表などいろいろな語呂合わせを授業でも耳にすることがあります。

2.1 何故語呂合わせが良い暗記法なのか①

何故語呂合わせによって暗記を効率的に行えるかは、「記憶における精緻化(せいちか)」が脳で行われるからです。
簡単に言うと、脳が語呂合わせによって すでに自分が持っている知識 と、これから覚える知識 を結びつけているからです。

例えば…
語呂合わせの代名詞と言っても過言ではない【794うぐいす平安京】を例に見ていきます。
すでに持っている知識(言葉)⇒なくよ
これから覚える知識(年号)⇒794

このように精緻化することによって、思い出しやすくなるため語呂合わせは暗記にとても効率的な方法といえます。

2.2 何故語呂合わせが良い暗記法なのか②

もう一つの理由としては、語呂のリズムに鍵があります。
日本人が昔から慣れ親しんでいる和歌に用いられる七五調ですが、これは日本語特有のリズムであり、そのリズムに乗せるように語呂を合わせると自然と脳にインプットされやすいのです。

3 青ペンなぐり書き暗記法

青ペンなぐり書き暗記法

3.1 なぜ青ペンが暗記に役立つのか

大きく分けて2つあります。
ひとつ目は、青色には副交感神経を活発にする働きがあります。それによって脳がリラックス状態になり、冷静に集中状態に入ることができます。

もう一つは、普段使うことが多い黒やマーカーに使うオレンジやピンクとは違う青をつかうことによって視覚的に記憶しやすくすることができます。

3.2 青ペンなぐり書き暗記法のコツ

この暗記法では、【達成感を得る】ことが大事になってきます。
なので、ペンはインクの減り具合が目で見てわかるものにしましょう。
紙は普段授業でも使っているA4ノートが目安として分かりやすいと思います。
または、A4のコピー用紙を使い、書き終わったものを山にして、これだけ勉強したという達成感を味わってもいいでしょう。

4 五感を使った暗記法

五感を使った暗記法

4.1 なぜ五感使った暗記法が効率的なのか

五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚です。
普段の生活で人が得る情報の8割は視覚からです。しかし、視覚から入る情報は脳への負担が膨大なため、負担を減らす為に、あえて情報を残さないようにする性質があります。なので、見ているだけでは暗記できる情報に限界があります。
そこで役立つのが他の五感になります。
五感を積極的に使った記憶は体験記憶に変わる為、人は忘れにくくなります。

4.2 ①視覚 ⇒文字より映像のほうが記憶に残りやすい

・漫画の歴史本を読む(絵で覚える)
・部屋に単語の書いた紙を張り巡らす(情景で覚える) など…

4.3 ②聴覚 ⇒耳を塞ぐと骨伝導する為、音に集中しやすい

・ヘッドホンでリスニングを聞く
・ヘッドホンや耳栓をしながら音読する

4.4 ③嗅覚 ⇒記憶力向上のアロマはローズマリー、レモングラスなど

お線香の香りでおじいちゃん、おばあちゃん家を連想したり、香水の香りで人を連想した経験はないでしょうか。このように香りと記憶は密接に結びついています。嗅覚を使った暗記法はその特性を生かします。
・カフェでコーヒーの香りを嗅ぎながら暗記する
・アロマをティッシュに数滴しみこませ、嗅ぎながら暗記する

4.5 ④味覚 ⇒知的作業を行う前に500mlの水を飲むと記憶力・集中力がアップする

暗記法とは少しズレますが、勉強効率を上げるおすすめの飲み物をご紹介します。
おすすめは水、ノンカフェインのお茶など。
覚醒効果のあるカフェインが入ったコーヒーや緑茶は眠気覚ましには良いと思います。ですが、カフェインは摂取しすぎると記憶力・集中力を下げ勉強効率を低下してしまいます。また、利尿作用がある為、トイレの頻度が上がりその度に勉強が中断してしまいます。

集中力向上に良いとされる糖分ですが、糖分の入った飲み物は血糖値を急激に上昇させ、一時的に集中力が上がりますが、上がった血糖値は急降下します。そうなると眠気が生じやすくなり勉強効率が低下します。なので食事のご飯やパンなどにも言えますが、勉強前の糖質の摂取には注意が必要となってきます。

4.6 ⑤触覚 ⇒とにかく手を動かす

・暗記するときはとにかく手を動かし書いてみる
・手で机を叩きリズムをとりながら暗記する

5 【ながら】暗記法

【ながら】暗記法
人は運動している時、最高の記憶力を発揮します。
その理由は、筋肉を動かすことによって、血流がよくなり脳へ血液が送り込まれます。それに伴い脳が活性化し機能が高まります。
また、運動や筋肉を動かしている時、脳の記憶を司る海馬という器官からシータ(Θ)波という脳波がでます。
海馬が活性化し、シータ波が出れば出るほど記憶力はアップしていきます。

例えば、簡単に長時間できる有酸素運動としてウォーキングがあります。
暗記したいデータを音声に落とし、イヤホンをして
通学の時やショッピングの時、街を歩きながら楽しく効率的に暗記をすることができます。

ここでは簡単にできるウォーキングを例に挙げましたが、要はストレスなく長時間身体を動かすことができれば良いので、バスケが得意な人はシュート練習をしながら、または日常生活の歯を磨きながらでも良いということになります。

6 ストーリー記憶法

ストーリー記憶法

6.1 ストーリー記憶法とは

暗記したい情報に別の物事を紐付けストーリー化して記憶することをストーリー記憶法と言います。

6.2 具体例

例えば、何の共通点もない「ねこ」・「ケーキ」・「マラカス」・「土」・「赤」という5つの単語を覚えなさいと言われた時に、この単語をストーリー化します。
「赤いマラカスを持ったねこがケーキを土の上に落とした」というストーリーを自分で作ります。更に自分の今の現状を織り交ぜながらストーリーを作ると人の記憶は定着しやすくなります。

7 アウトプット暗記法

アウトプット暗記法
暗記した情報を定着させる為には、インプットした情報をアウトプットすることが大事になってきます。

7.1 何故アウトプットすることが大事なのか

単純に、入試やテストの時皆さんは普段の勉強でインプットした情報を答案用紙やスピーキングとしてアウトプットしていることになります。普段からアウトプットする事を意識し慣れておけば本番での解答スピードがアップするという事になります。

7.2 具体的なアウトプット例

例えば授業中にただ黒板を写すのでは無く、聞いた内容を頭の中で整理し、自分の言葉でノートに書き留めてみたり、友達、家族など他の人に自分の言葉で説明をする。

またはSNSを活用して、FBやtwitter、インスタなどに勉強した内容をアップする。SNSを活用すれば いつ 勉強したのかもすぐわかるのもいいところですね。

コツとしては、インプットするときにアウトプットをする事を前提に記憶するとアウトプットが効率的に行えるようになります。

ここでは
・エビングハウスの忘却曲線の理論に沿った復習暗記法
・語呂合わせ暗記法 ・青ペンなぐり書き暗記法
・五感を使った暗記法
・【ながら】暗記法
・ストーリー記憶法
・アウトプット暗記法
の7つの暗記法をご紹介しましたが、一度試してみて自分に合った暗記法を見つけてみてください。
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