数学を制するには頭に「数学地図」を入れよう
数学は、ただ問題数をこなす努力型では残念ながら克服出来ません。数学が得意な人は、類似問題を見分ける能力に長けています。
この類似問題見分け表を私は「数学地図」と読んでいます。この「数学地図」さえ手に入れれば、どんな問題も「あ!知ってる問題だ!」と感じ、正しい解答を導き出せるようになるでしょう。
数学を苦手な人と得意な人の違いは?
数学を苦手としている人の中には、一生懸命努力して問題をたくさん解いているのに点数が伸びないと感じている人が多いのではないでしょうか。
一方、それほど時間をかけずに勉強しているにも関わらず、数学の点数が高い人たちがいます。
彼らの違いはどこにあるのでしょうか。どのような勉強法が効率的なのでしょうか。
その答えは、自身の頭の中に「数学地図」を持っているかどうかにあります。
「数学地図」とは、類似問題を見分けるための指針のようなものです。
では、具体的に高校数学を例に「数学地図」の作り方をみていきましょう。
「数学地図」の作り方
まず、ノートの半分に縦の線をひき、左半分を問題を解くスペースに、右半分を解く手順や公式を書くスペースにします。
問題を解く前に必ず、その項目名(2次関数、ベクトルなど)をノートの上に書くようにしましょう。
慣れてきたら項目名は、大分類(2次関数など)と中分類(2次関数、判別式を利用する問など)に分けて書くようにします。
この項目名は教科書や参考書の目次を参考にすると良いでしょう。
「数学地図」の左半分
左半分のスペースに実際に問題を解いていきます。
分からない問は解答を見ても構いません。
ただし、解答を写すのではなく、解答を読んで理解出来たと思ったら再び解答を隠して自力で解いてみてください。
1回目では途中でまた分からなくなることも多いでしょう。
その時はまた解答を読み、隠して自力で解く、という作業を繰り返します。
「数学地図」の右半分
問題を正しく解くことが出来たら、今度は右半分に解く手順を書いていきます。
この手順の中には絶対に覚えるべき公式などを書きます。
手順が細かくなりすぎないように注意しましょう。
このように問題を解き、手順を書いていくと驚く程同じ手順で解ける類似問題が多いことに気付くはずです。
そしてどんな問題でも、「あ、姿を変えているだけで本質はあの問題の手順を問いたい問題だ」と出題者の意図にも気付けるようになります。
こうなればあなたの頭の中の「数学地図」は完成です!迷わず正しい解答を導けるでしょう。
1.問題を解く時には、項目名と手順も一緒に書き込む。
2.分からない問題でも解答を丸写しにせず、解答を読んだ後解答を隠して再度問題を解く。
3.問題を読む時は、どの手順に従って解く問題かを考え出題者の意図を読む。
オリジナルな「数学地図」を頭の中につくってぜひ数学を得意科目にしてください。