高校生のための年表を使った世界史攻略法

世界史は、扱う範囲も地域も広く、学習する側にとってかなりのキャパシティが必要な科目です。
日本の高校生が世界史を履修する場合、暗記メインになりますが、暗記事項が非常に多いため、コツを知っていると否とで大きく効率が変わってきます。
大学受験で世界史を選択するケースでの勉強法も含めコツをお伝えしていきます。

高校生のための年表を使った世界史攻略法

世界史の勉強には年表の自作がおすすめ

世界史はとにかく扱う範囲が広い科目です。ですので、専用の年表を自作して覚えることが一番の早道です。

大学受験で選択しない場合は、市販の世界史年表(ハンディサイズでもOK)に授業で習ったことをメモ書きしていくだけでも良いと思います。

受験で使用する場合は年表は自分で作ることを強くお勧めします。

授業後にその内容をいちいち書き直すのは手間ですが、理解度と暗記量が抜群に向上します。

年表の作り方

年表ですが、大判ノート見開き2ページを縦に数分割します。

それを、例えば古代~中世なら左から西欧→東欧→中近東→中国→東アジアなどと地域別の欄にします(時代によりアメリカ・インドを加えるなど工夫します)。

各欄に出来事を書き込んでいきます。世界の同時代多地域で生起している事象を、俯瞰的に把握するためです。

それが出来ていないと、同時多発的に起きている王朝や国家の盛衰・戦争・文化的影響が相互関連しあっている世界史を、有機的立体的に理解することが出来ません。

それが世界史の面白味でもあるのです。

特に、古代~近現代まで、常に侵略・征服・内乱に乗じた他国干渉・政略結婚での領土継承などが起こっていたユーラシア大陸・西欧などは、何が何だかわからなくなってしまいます。

近代では一国の出来事が他大陸も含めた広範囲に波及しやすくなり、現代(大戦以降)では更に複雑になってきます。

こういった世界の出来事の流れを、地域ごとにバラバラに暗記しても無駄ですので、たとえば「BC1400年」と言われたら各地域の王朝名と主な人物・出来事を想起できるといった学習が必要です。

そのほうが興味のとっかかりも出来やすいと思います。
時代により「中国欄には書くことがいっぱいあるが西欧はあまり無くて真っ白・・・」という時期も出てきますので、空欄に文化のまとめを書いたり、ある地域だけがとても濃密になる場合はそこは別紙にして貼り付けたり、使いやすいようアレンジしてみてください。

大学受験・学校のテスト対策

定期テスト前には範囲になっているノートを繰り返し見て、視覚的に覚える(ノート画面を画像で覚える)のもお勧めです。

友達にノートを渡して口頭で出題してもらうのも印象に残りやすいです。

大学受験・センター試験で世界史を選択する方にはもう1点ポイントがあります。

定期テストの勉強では、ノートの復習だけでなく、志望校やセンター試験の過去問も解くようにしてみてください。

高校1年生からでも良いです。最初は「こんなの習ってない」と歯が立たず、定期テスト前に時間の無駄!と思ってしまっても大丈夫です。

過去問に早くから慣れることで、本番シミュレーションが出来て入試本番への恐怖感を軽減できます。

試合慣れするようなものです。また何が出題されやすいか、どのようにウェイトバランスを配分すべきかなど勉強対策も立てやすくなります。

早く手を付けた者勝ちです。ちょっとの努力で、高校3年生になったときに差がつくよう工夫することができます。

世界史を得意科目にするにはひと手間がポイント!
①同時代ノートにまとめ直すことで、世界の出来事を俯瞰的に理解&手書きで暗記効率UP!
②受験で選択する場合は、定期テストの勉強に過去問も使う
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